STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第94問

聴力検査第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第94問(聴力検査)の正答は 5 です。ティンパノグラムは外耳道の圧を変えながら鼓膜の動きやすさ(コンプライアンス)を測る検査で、B型は山のないほぼ平坦な型を示し、中耳に液体が貯留したり鼓膜・耳小骨の可動性が著しく低下している状態を表す。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
ティンパノグラムがB型を示す疾患はどれか。 a.耳硬化症 b.耳小骨連鎖離断 c.耳管狭窄症 d.滲出性中耳炎 e.癒着性中耳炎 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:5番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:5番 — d・e

ティンパノグラムは外耳道の圧を変えながら鼓膜の動きやすさ(コンプライアンス)を測る検査で、B型は山のないほぼ平坦な型を示し、中耳に液体が貯留したり鼓膜・耳小骨の可動性が著しく低下している状態を表す。滲出性中耳炎(d)と癒着性中耳炎(e)がB型を示す。


【各選択肢の解説】

a. 耳硬化症
❌ 耳小骨の固着で可動性が低下し、ピークの低いAs型を示すことが多い。
b. 耳小骨連鎖離断
❌ 耳小骨の離断で可動性が過剰になり、ピークの高いAd型を示す。
c. 耳管狭窄症
❌ 中耳が陰圧となり、ピークが陰圧側にずれるC型を示す。
d. 滲出性中耳炎
✅ 中耳に貯留液があり鼓膜が動きにくく、平坦なB型を示す(=正答)。
e. 癒着性中耳炎
✅ 鼓膜が癒着して可動性が乏しく、平坦なB型を示す(=正答)。

したがって d・e が正答で、選択肢5となる。


【試験対策ポイント】

ティンパノグラムの型と病態を結びつける。A型は正常、As型は可動性低下(耳硬化症)、Ad型は可動性過剰(耳小骨離断)、B型は平坦(滲出性・癒着性中耳炎)、C型は陰圧(耳管狭窄)である。

代表病態
As耳硬化症(固着)
Ad耳小骨連鎖離断
B滲出性・癒着性中耳炎
C耳管狭窄症(陰圧)

B型は中耳の貯留や可動性低下を示唆し、伝音難聴の所見と合わせて評価する。同じ平坦なB型でも、外耳道容積が大きければ鼓膜穿孔や鼓膜換気チューブの開存を、容積が正常範囲なら中耳貯留や癒着を考えるなど、容積の情報も併せて読み取ると鑑別に役立つ。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第28回 全問一覧

▶ 聴力検査 の過去問一覧

スポンサーリンク