STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第93問

聴力検査第28回
オージオグラムで正しいのはどれか。
  1. 1.左気導聴力閾値は〇で表される。
  2. 2.右骨導聴力閾値はコで表される。
  3. 3.1オクターブの間隔と聴力レベル20dB を等間隔とする。 ✓
  4. 4.縦軸は音圧レベルを表す。
  5. 5.右骨導聴力閾値は実線で結ぶ。

正答:3番

解説
# 第28回 第93問 解説 ■ 正答:3番 — 1オクターブの間隔と聴力レベル20dB を等間隔とする オージオグラムは聴力検査の結果を記録する標準化された様式です。横軸は周波数(対数スケール:1オクターブ間隔)、縦軸は聴力レベル(dB HL:聴力損失の大きさを示す)で、国際規格(ISO 389)に基づき**横軸125Hzから8000Hzまでの周波数を1オクターブ等間隔に、縦軸−10dBから110dBまでの聴力レベルを20dB等間隔に配置する**のが特徴です。これにより、難聴のパターン(高音漸傾型・水平型・低音下降型など)を視覚的に正確に評価できます。 --- 【各選択肢の解説】 **1.左気導聴力閾値は〇で表される。** ❌ 誤り。オージオグラムの記号は国際規格で厳密に決められています。左気導聴力閾値は**×(バツ)**で表され、右気導聴力閾値が〇で表されます。記号の左右を逆に覚えている受験生が多い点が狙われています。 **2.右骨導聴力閾値はコで表される。** ❌ 誤り。右骨導聴力閾値は**[ ](カッコまたはボックス)**で表され、左骨導聴力閾値が【】(山括弧またはコの字)で表されます。この問題では明らかに選択肢の記号が逆です。 **3.1オクターブの間隔と聴力レベル20dB を等間隔とする。** ✅ 正しい。オージオグラムの標準規格がこれです。横軸の周波数は対数スケール(125–250–500–1000–2000–4000–8000Hz)で1オクターブごと等間隔、縦軸の聴力レベル(dB HL)は線形スケールで20dBごと等間隔に設定されます。 **4.縦軸は音圧レベルを表す。** ❌ 誤り。縦軸は**聴力レベル(dB HL:decibel Hearing Level)**を表します。音圧レベル(dB SPL:Sound Pressure Level)ではありません。dB HLは基準聴力を0dBとした相対的な聴力損失の大きさを示すため、個々の患者の難聴の程度を直感的に把握できます。 **5.右骨導聴力閾値は実線で結ぶ。** ❌ 誤り。骨導閾値は**破線(点線)で結び**、気導閾値は実線で結ぶのが原則です。気導は大気を通じて内耳に至る経路、骨導は直接振動を内耳に伝える経路という生理的な違いを、線種で区別して表現しています。 --- 【試験対策ポイント】 **オージオグラムの標準記号(必須暗記)** | 項目 | 左耳 | 右耳 | |---|---|---| | **気導閾値** | × | ○ | | **骨導閾値** | 【 】(山括弧) | [ ](カッコ) | | **線種** | 気導=実線、骨導=破線 | 気導=実線、骨導=破線 | - 「×は左」「〇は右」→ローマ字表記「X(エックス)」の点対称性で「×は左」と覚える方法もあります - **気骨導差(ABG)が15dB以上**なら伝音性難聴・混合性難聴を示唆。骨導がほぼ正常・気導が低下していれば純粋な伝音性難聴です - dB HLは患者に対する「あ
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