第44回 理学療法士国家試験 午前 第4問
理学療法評価学第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第4問(理学療法評価学)の正答は 1・4 です。段階3は「重力に抗して全可動域を動かせる」段階です。
問題
Daniels らの徒手筋力テスト筋力3の測定法で正しいのはどれか。2つ選べ。
なお、図中の矢印は運動方向を示す。
- 1. 下腿三頭筋 ✓
- 2. 腰方形筋
- 3. 大殿筋および膝屈筋群
- 4. 僧帽筋上部線維 ✓
- 5. 広背筋
正答:1・4番
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解説
■ 正答:1・4番 — 下腿三頭筋/僧帽筋上部線維
段階3は「重力に抗して全可動域を動かせる」段階です。図1は立位での片脚踵上げ(底屈)、図4は座位・立位での肩甲骨挙上(肩をすくめる)で、いずれも重力に抗して全可動域を動かせるかをみる段階3の測定法です。
【各選択肢の解説】
1. 下腿三頭筋
✅ 正しい。立位で片脚起立し、膝伸展位で踵を最大まで挙上させます。全可動域の踵挙上ができれば段階3以上、回数で段階4・5を判定します。段階2以下は腹臥位や側臥位で行います。
✅ 正しい。立位で片脚起立し、膝伸展位で踵を最大まで挙上させます。全可動域の踵挙上ができれば段階3以上、回数で段階4・5を判定します。段階2以下は腹臥位や側臥位で行います。
2. 腰方形筋
❌ 誤り。図は立位で骨盤を引き上げています。腰方形筋(骨盤挙上)は背臥位で下肢を牽引しながら骨盤を頭側へ引き上げさせて検査します。立位では下肢全体の重量が加わり、標準の測定肢位ではありません。
❌ 誤り。図は立位で骨盤を引き上げています。腰方形筋(骨盤挙上)は背臥位で下肢を牽引しながら骨盤を頭側へ引き上げさせて検査します。立位では下肢全体の重量が加わり、標準の測定肢位ではありません。
3. 大殿筋および膝屈筋群
❌ 誤り。図は腹臥位で検査者が下肢全体を持ち上げて支持し、重力を除いた状態で股関節を伸展させています。これは段階2に相当する方法で、段階3は下肢を自力で挙上させて判定します。
❌ 誤り。図は腹臥位で検査者が下肢全体を持ち上げて支持し、重力を除いた状態で股関節を伸展させています。これは段階2に相当する方法で、段階3は下肢を自力で挙上させて判定します。
4. 僧帽筋上部線維
✅ 正しい。座位または立位で肩甲骨を挙上(肩をすくめる)させ、重力に抗して全可動域を動かせれば段階3です。段階2は腹臥位で行います。
✅ 正しい。座位または立位で肩甲骨を挙上(肩をすくめる)させ、重力に抗して全可動域を動かせれば段階3です。段階2は腹臥位で行います。
5. 広背筋
❌ 誤り。図は座位で両手を台につき殿部を持ち上げるプッシュアップです。これは骨盤挙上作用をみる補助的な方法で、全体重を支える課題のため段階3の判定には用いません。広背筋は腹臥位で上肢を内転・伸展・内旋させて検査します。
❌ 誤り。図は座位で両手を台につき殿部を持ち上げるプッシュアップです。これは骨盤挙上作用をみる補助的な方法で、全体重を支える課題のため段階3の判定には用いません。広背筋は腹臥位で上肢を内転・伸展・内旋させて検査します。
【試験対策ポイント】
段階3の図を見分けるコツは「重力の向きに対して運動方向が逆になっているか」「検査者が四肢の重量を支えていないか」の2点です。
- 検査者が下肢や頭部を支えている=重力除去位=段階2
- 立位・座位で自分の体節を持ち上げている=重力に抗する=段階3以上
- 下腿三頭筋は例外的に立位の片脚踵上げで判定する(徒手抵抗では最大筋力を評価できないため)
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