PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第6問

理学療法評価学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第6問(理学療法評価学)の正答は 5 です。図5は足背の近位部、長母趾伸筋腱のすぐ外側(第1・第2中足骨底の間)に指を当てています。

問題
動脈の触診部位で正しいのはどれか。
第44回午前第6問 図
  1. 1. 浅側頭動脈
  2. 2. 総頸動脈
  3. 3. 橈骨動脈
  4. 4. 後脛骨動脈
  5. 5. 足背動脈

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 足背動脈

図5は足背の近位部、長母趾伸筋腱のすぐ外側(第1・第2中足骨底の間)に指を当てています。足背動脈の触知部位として正しく、下肢の末梢循環(閉塞性動脈硬化症など)の評価に日常的に用いられます。他の4図は指の位置が実際の動脈の走行からずれています。


【各選択肢の解説】

1. 浅側頭動脈
❌ 誤り。図は耳の前下方の頬部に触れています。浅側頭動脈は耳介の前方、頬骨弓の上・外耳孔の直前で拍動を触れます。
2. 総頸動脈
❌ 誤り。図は下顎角の後方・耳の直下に触れています。総頸動脈は甲状軟骨の高さで、胸鎖乳突筋の前縁を内側へ押すように触知します。左右同時に圧迫すると脳血流が低下するため、必ず片側ずつ行います。
3. 橈骨動脈
❌ 誤り。図は手関節掌側の尺側(小指側)に触れており、これは尺骨動脈の位置です。橈骨動脈は手関節掌側の橈側(母指側)、橈側手根屈筋腱の外側で触れます。
4. 後脛骨動脈
❌ 誤り。図は足関節の前面に触れています。後脛骨動脈は内果の後下方、内果とアキレス腱の間のくぼみで触知します。
5. 足背動脈
✅ 正しい。足背の長母趾伸筋腱の外側で触れます。前脛骨動脈の続きで、約5〜10%の人では先天的に触知できないため、左右差や後脛骨動脈と合わせて判断します。

【試験対策ポイント】

触診できる主な動脈の位置は暗記事項です。

  • 浅側頭動脈:耳介前方、頬骨弓の上
  • 総頸動脈:甲状軟骨の高さ、胸鎖乳突筋の前縁
  • 上腕動脈:肘窩、上腕二頭筋腱の内側(血圧測定の聴診部位)
  • 橈骨動脈:手関節掌側の橈側(脈拍測定の第一選択)
  • 大腿動脈:鼠径靱帯中央のやや内側
  • 膝窩動脈:膝窩の深部(膝軽度屈曲位で触れる)
  • 後脛骨動脈:内果の後下方
  • 足背動脈:足背の長母趾伸筋腱の外側
下肢の末梢循環障害を疑ったら、後脛骨動脈と足背動脈の左右差を必ず確認します。

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