PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第7問

理学療法評価学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第7問(理学療法評価学)の正答は 1 です。図1は肋骨弓の下縁に沿って外上方から臍の方向へ斜めに擦る、最も頭側の刺激部位です。

問題
腹壁反射の中枢がT5-6となる刺激部位はどれか。 なお、図中の矢印は刺激方向を示す。
第44回午前第7問 図
  1. 1. 図1
  2. 2. 図2
  3. 3. 図3
  4. 4. 図4
  5. 5. 図5

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 図1

図1は肋骨弓の下縁に沿って外上方から臍の方向へ斜めに擦る、最も頭側の刺激部位です。この上腹部の腹壁反射(上腹部反射)の反射中枢はT5〜T7(T5-6)にあり、設問の条件に合致します。腹壁反射は刺激部位が下がるほど反射中枢も下位の髄節になります。


【各選択肢の解説】

1. 図1
✅ 正しい。剣状突起の直下から肋骨弓に沿って外上方から内下方へ擦る上腹部の刺激で、反射中枢はT5〜T7です。
2. 図2
❌ 誤り。臍より明らかに上方を水平に擦る刺激で、反射中枢はT7〜T9程度です。T5-6より下位になります。
3. 図3
❌ 誤り。臍の高さを水平に擦る中腹部の刺激で、反射中枢はT9〜T11(臍はT10)です。
4. 図4
❌ 誤り。臍より下方を水平に擦る刺激で、反射中枢はT10〜T12程度です。
5. 図5
❌ 誤り。鼠径部に沿って外下方から内上方へ擦る下腹部の刺激で、反射中枢はT11〜L1です。最も下位の髄節を反映します。

【試験対策ポイント】

腹壁反射は表在反射で、求心路・遠心路ともに脊髄分節に対応します。上位運動ニューロン障害(錐体路障害)では消失するのが特徴です(深部腱反射は亢進するのと逆になる点が頻出)。

刺激部位反射中枢
上腹部(肋骨弓下)T5〜T7
中腹部(臍の高さ)T9〜T11
下腹部(鼠径部)T11〜L1

デルマトームの目印(乳頭=T4、剣状突起=T6、臍=T10、鼠径部=L1)と合わせて覚えると、刺激部位から髄節を即座に導けます。関連する表在反射として、挙睾筋反射=L1〜L2、球海綿体反射=S3〜S4、肛門反射=S4〜S5も押さえておきましょう。

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