PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第83問

義肢装具学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第83問(義肢装具学)の正答は 3 です。この問題は「誤っている組合せ」を選ぶ設問です。

問題
誤っている組合せはどれか。
  1. 1. 先天性股関節脱臼 ―― リーメンビューゲル装具
  2. 2. 特発性側弯症 ―― ボストン装具
  3. 3. 正中神経麻痺 ―― Thomasスプリント
  4. 4. 関節リウマチ ―― フィラデルフィアカラー
  5. 5. Perthes病 ―― 股関節外転装具

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 正中神経麻痺 ―― Thomasスプリント

この問題は「誤っている組合せ」を選ぶ設問です。Thomas型懸垂装具(Thomasスプリント)は橈骨神経麻痺による下垂手に用いる手関節背屈補助装具です。正中神経麻痺(猿手・母指対立障害)には短対立装具(オポーネンススプリント)を用います。


【各選択肢の解説】

1. 先天性股関節脱臼 ―― リーメンビューゲル装具
✅ 正しい。乳児期の先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)の第一選択で、股関節屈曲・外転位に保持して自然整復を促します。
2. 特発性側弯症 ―― ボストン装具
✅ 正しい。ボストン装具はTLSO(胸腰仙椎装具)で、胸腰椎移行部より下(頂椎T10以下)のカーブに適応します。
3. 正中神経麻痺 ―― Thomasスプリント
❌ 誤り。Thomas型懸垂装具は橈骨神経麻痺の下垂手に対する手関節背屈保持装具です。正中神経麻痺には母指対立位を保つ短対立装具を用います。
4. 関節リウマチ ―― フィラデルフィアカラー
✅ 正しい。関節リウマチでは環軸椎亜脱臼(AAS)が高頻度に生じるため、頸椎の保護目的で頸椎カラーを用います。
5. Perthes病 ―― 股関節外転装具
✅ 正しい。骨頭を臼蓋で包み込むcontainment(コンテインメント)療法として、外転装具(SPCブレースなど)を用います。

【試験対策ポイント】

末梢神経麻痺と装具の対応は最頻出です。

  • 橈骨神経麻痺(下垂手)=コックアップスプリント/Thomas型懸垂装具
  • 正中神経麻痺(猿手)=短対立装具(母指対立位保持)
  • 尺骨神経麻痺(鷲手)=MP伸展制限装具(ナックルベンダー)
  • 小児疾患:先天性股関節脱臼=リーメンビューゲル/内反足=デニス・ブラウン装具/Perthes病=外転装具
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