PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第86問

義肢装具学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第86問(義肢装具学)の正答は 4 です。スウェーデン式膝装具(Swedish knee cage)は、膝の前面上下2点と後面1点の3点固定の原理で膝の過伸展を制動する装具です。

問題
膝装具の種類と適応との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. HRC膝装具 ―― 膝折れを防ぐ。
  2. 2. 膝蓋骨制動装具 ―― 外反動揺を防ぐ。
  3. 3. 支柱付膝サポータ ―― 下腿回旋を制限する。
  4. 4. スウェーデン式膝装具 ―― 反張膝を防ぐ。
  5. 5. デローテーション装具 ―― 外側スラストを防ぐ。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — スウェーデン式膝装具 ―― 反張膝を防ぐ。

スウェーデン式膝装具(Swedish knee cage)は、膝の前面上下2点と後面1点の3点固定の原理で膝の過伸展を制動する装具です。脳卒中片麻痺やポリオ後遺症でみられる反張膝(back knee)に用います。


【各選択肢の解説】

1. HRC膝装具 ―― 膝折れを防ぐ。
❌ 誤り。HRC膝装具(hyperextension restriction control)はその名のとおり過伸展(反張膝)を制限する装具です。膝折れ防止ではありません。
2. 膝蓋骨制動装具 ―― 外反動揺を防ぐ。
❌ 誤り。膝蓋骨制動装具は膝蓋骨が外側へ偏位・脱臼するのを防ぐもので、パッドで膝蓋骨を内側から支えます。外反動揺の制動ではありません。
3. 支柱付膝サポータ ―― 下腿回旋を制限する。
❌ 誤り。内外側に支柱をもつサポータは側方(内反・外反)動揺の制動が目的です。回旋制動はデローテーション装具の役割です。
4. スウェーデン式膝装具 ―― 反張膝を防ぐ。
✅ 正しい。3点固定で膝の過伸展を止めます。
5. デローテーション装具 ―― 外側スラストを防ぐ。
❌ 誤り。デローテーション(de-rotation)装具は名前のとおり下腿の回旋を制動する装具で、前十字靱帯損傷などに用います。外側スラストは変形性膝関節症の内反動揺で、支柱付き装具や外側ウェッジの足底板で対応します。

【試験対策ポイント】

膝装具は「名前=制動する方向」で覚えると失点しません。

  • スウェーデン式膝装具・HRC膝装具=過伸展(反張膝)の制動
  • デローテーション装具=回旋の制動(ACL損傷)
  • 支柱付き膝装具・膝サポータ=内外反(側方動揺)の制動
  • 外側ウェッジ(足底板)=内側型変形性膝関節症の外側スラスト対策
  • 膝蓋骨制動装具=膝蓋骨脱臼・亜脱臼
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