PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第91問

義肢装具学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第91問(義肢装具学)の正答は 2・5 です。台付きつめ切りは器具が台に固定されているため、手指を使わずに(足や体の他部位、義手で)押して操作でき、両側上肢切断者に適します。

問題
機能障害と自助具との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 片側上肢の切断 ―― プルトップオープナー
  2. 2. 両側上肢の切断 ―― 台付きつめ切り
  3. 3. 一側上肢の運動麻痺 ―― ボタンエイド
  4. 4. 体幹バランスの低下 ―― 補高便座
  5. 5. 四肢麻痺 ―― 呼気スイッチ

正答:2・5番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2・5番

台付きつめ切りは器具が台に固定されているため、手指を使わずに(足や体の他部位、義手で)押して操作でき、両側上肢切断者に適します。呼気スイッチは息を吹く/吸うことでスイッチ操作ができるため、上下肢が使えない四肢麻痺(頸髄損傷など)の環境制御装置の入力手段として適切です。


【各選択肢の解説】

1. 片側上肢の切断 ―― プルトップオープナー
❌ 誤り。プルトップオープナーは缶のプルタブを起こすためのてこ状の自助具で、つまみ力・握力の低下(関節リウマチなど)が主な適応です。片側上肢切断では健側の手指機能が保たれており、缶を固定する工夫のほうが必要になります。
2. 両側上肢の切断 ―― 台付きつめ切り
✅ 正しい。台に固定されたつめ切りは、手指でつまむ必要がなく押すだけで操作できます。
3. 一側上肢の運動麻痺 ―― ボタンエイド
❌ 誤り。ボタンエイドはワイヤーループでボタンを引き込む自助具で、両手のつまみ・巧緻動作が低下した状態(関節リウマチ、手指の麻痺)が主な適応です。一側上肢麻痺では健側の手指機能が保たれており、片手動作の練習や衣類の工夫(大きめボタン、面ファスナー)で自立できます。
4. 体幹バランスの低下 ―― 補高便座
❌ 誤り。補高便座は座面を高くして立ち上がりを容易にするもので、下肢筋力低下や股関節術後(屈曲制限)が適応です。体幹バランスが低下している場合はむしろ座位が不安定になり、手すりや背もたれのある便座が必要です。
5. 四肢麻痺 ―― 呼気スイッチ
✅ 正しい。呼気(吹く・吸う)で入力できるため、上肢が使えない頸髄損傷者の環境制御装置やPC操作に用います。

【試験対策ポイント】

自助具は「どの機能が残っていて、どの機能を代償するのか」で対応づけます。

  • 握力・つまみ低下(関節リウマチ)=太柄スプーン、ボタンエイド、プルトップオープナー、レバー式ドアノブ
  • 片手動作(片麻痺・片側切断)=台付きつめ切り、まな板の固定具、片手用洗体ブラシ
  • リーチ制限・前屈困難=リーチャー、ソックスエイド、長柄ブラシ
  • 四肢麻痺(頸髄損傷)=万能カフ、マウススティック、呼気(呼び気)スイッチ、環境制御装置
📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「理学療法学(評価・治療)」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第44回 全問一覧

▶ 義肢装具学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)