PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第90問

内部障害理学療法第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第90問(内部障害理学療法)の正答は 2 です。この問題は「誤っている」ものを選ぶ設問です。

問題
慢性呼吸不全で息切れのある患者のADLの指導で誤っているのはどれか。
  1. 1. リーチャーの利用
  2. 2. かぶりシャツの着用
  3. 3. 手すりの設置
  4. 4. 洋式トイレの使用
  5. 5. 半身浴の励行

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — かぶりシャツの着用

この問題は「誤っている」ものを選ぶ設問です。かぶり(プルオーバー)タイプのシャツは着脱時に上肢を頭上まで挙上する必要があり、上肢挙上は呼吸補助筋の作用を妨げ、息こらえを伴うため息切れを強めます。慢性呼吸不全では前開きのシャツを勧めます。


【各選択肢の解説】

1. リーチャーの利用
✅ 正しい指導。前屈すると腹部が圧迫され横隔膜の動きが制限されて息切れが強まるため、リーチャーで前屈動作を減らします。
2. かぶりシャツの着用
❌ 誤り。上肢の挙上動作を強いるため息切れを増強します。前開きシャツが適切です。
3. 手すりの設置
✅ 正しい指導。上肢で身体を支えることで呼吸補助筋が働きやすくなり、動作時のエネルギー消費も抑えられます。
4. 洋式トイレの使用
✅ 正しい指導。和式のしゃがみ込みは腹部を圧迫し、立ち上がりのエネルギー消費も大きいため、洋式が適します。
5. 半身浴の励行
✅ 正しい指導。全身浴は静水圧で胸郭を圧迫して呼吸を妨げるため、みぞおち以下までの半身浴・ぬるめの湯が推奨されます。

【試験対策ポイント】

慢性呼吸不全のADL指導は「上肢挙上・前屈・息こらえ・反復動作を避ける」が原則です。

  • 上肢挙上を伴う動作(洗髪・かぶり衣類・高い所の物とり)は息切れが強い → 前開き衣類、シャワーチェア、リーチャー
  • 前屈動作(靴下・足の洗体・爪切り)→ 長柄ブラシ、ソックスエイド、台に足を乗せる
  • 動作は口すぼめ呼吸に合わせ、力を入れる時に呼気。息を止めない
  • 入浴は半身浴・ぬるめ(40℃前後)・短時間。SpO2 90%未満で中断
📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「内科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第44回 全問一覧

▶ 内部障害理学療法 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)