PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第95問

運動学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第95問(運動学)の正答は 2 です。筋の発揮できる張力は生理学的筋横断面積に比例し、おおむね1cm²あたり4〜6kgとされています。

問題
筋力について正しいのはどれか。
  1. 1. 徒手筋力テストは筋パワーをみる。
  2. 2. 最大筋力は筋断面積と相関する。
  3. 3. 最大筋力は関節角度の影響を受けない。
  4. 4. 最大筋力は心理的興奮の影響を受けない。
  5. 5. 筋力強化の目的は筋線維数の増加である。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 最大筋力は筋断面積と相関する。

筋の発揮できる張力は生理学的筋横断面積に比例し、おおむね1cm²あたり4〜6kgとされています。筋力トレーニングによる筋肥大が筋力増加につながるのも、この関係によります。


【各選択肢の解説】

1. 徒手筋力テストは筋パワーをみる。
❌ 誤り。MMTがみているのは筋が発揮する張力(筋力)です。パワーは「力×速度(=単位時間あたりの仕事)」で、MMTでは評価できません。
2. 最大筋力は筋断面積と相関する。
✅ 正しい。筋の生理学的横断面積1cm²あたり約4〜6kgの張力を発揮します。
3. 最大筋力は関節角度の影響を受けない。
❌ 誤り。関節角度が変わると筋の長さ(長さ-張力関係)とモーメントアームが変化するため、発揮できる関節トルクは角度によって大きく変わります。肘屈曲は約90°で最大になります。
4. 最大筋力は心理的興奮の影響を受けない。
❌ 誤り。通常は「心理的限界」が「生理的限界」より低く抑えられており、大声(シャウト効果)や興奮、脱抑制下では筋力が増加します。
5. 筋力強化の目的は筋線維数の増加である。
❌ 誤り。ヒトの筋では筋線維数はほぼ一定で、トレーニングによる肥大は個々の筋線維の断面積増大によります。

【試験対策ポイント】

  • 筋力=張力パワー=力×速度筋持久力=一定負荷を繰り返せる能力。混同を狙われます
  • 筋断面積1cm²あたり4〜6kgの張力は数値問題で頻出
  • 長さ-張力関係:筋節長が至適の時に最大張力。力-速度関係:短縮速度が速いほど張力は小さく、遠心性収縮では最大張力が最も大きい
  • 筋力増強の初期効果(〜4週)は神経性因子(運動単位の動員増加・発火頻度増加・同期化)、筋肥大が現れるのは4〜6週以降
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