PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第9問

解剖学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第9問(解剖学)の正答は 2・3 です。レンズ核(豆状核)は被殻+淡蒼球から構成されます。

問題
レンズ核を構成するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 尾状核
  2. 2. 被殻
  3. 3. 淡蒼球
  4. 4. 扁桃体
  5. 5. 前障

正答:2・3番

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解説
■ 正答:2・3番

レンズ核(豆状核)は被殻+淡蒼球から構成されます。断面が凸レンズ状に見えることからこの名があり、外側に被殻、内側に淡蒼球(外節・内節)が並びます。


【各選択肢の解説】

1. 尾状核
❌ 誤り。尾状核は側脳室に沿って走る核で、被殻とともに線条体を構成しますが、レンズ核には含まれません。尾状核と被殻は内包で隔てられつつ前下方で連続しています。
2. 被殻
✅ 正しい。レンズ核の外側部分が被殻です。被殻出血は高血圧性脳出血で最も頻度が高く、内包に及ぶと対側の片麻痺を生じます。
3. 淡蒼球
✅ 正しい。レンズ核の内側部分が淡蒼球で、外節(GPe)と内節(GPi)に分かれます。淡蒼球内節は大脳基底核ループの出力核として視床へ投射します。
4. 扁桃体
❌ 誤り。扁桃体は側頭葉内側にある大脳辺縁系の核で、情動(特に恐怖)や情動記憶に関与します。
5. 前障
❌ 誤り。前障は被殻の外側に外包を隔てて存在する薄い灰白質の板で、レンズ核には含まれません。

【試験対策ポイント】

大脳基底核の名称のまとめ方は繰り返し出題されます。

名称構成
線条体尾状核+被殻(新線条体)
レンズ核(豆状核)被殻+淡蒼球
大脳基底核(狭義)尾状核・被殻・淡蒼球

被殻は線条体にもレンズ核にも入る」のが両者をつなぐ鍵です。外側からの並びは被殻→外包→前障→最外包→島皮質、内側へは淡蒼球→内包→視床の順です。パーキンソン病では黒質緻密部のドパミン神経が変性して線条体へのドパミンが減少する、という回路の理解も併せて押さえます。

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