PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第27問

生理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第27問(生理学)の正答は 3 です。平衡斑(耳石器)は卵形嚢斑と球形嚢斑として存在し、耳石(平衡砂)の重みで有毛細胞が傾くことで直線加速度と頭部の傾き(重力方向)を検出します。

問題
正しいのはどれか。
  1. 1. 耳小骨は内耳にある。
  2. 2. コルチ器は三半規管にある。
  3. 3. 平衡斑は卵形嚢と球形嚢とにある。
  4. 4. 蝸牛は頭部の回転加速度を検出する。
  5. 5. 前庭神経核から動眼神経核への連絡はない。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 平衡斑は卵形嚢と球形嚢とにある。

平衡斑(耳石器)は卵形嚢斑と球形嚢斑として存在し、耳石(平衡砂)の重みで有毛細胞が傾くことで直線加速度と頭部の傾き(重力方向)を検出します。一方、回転加速度は半規管の膨大部稜が検出します。


【各選択肢の解説】

1. 耳小骨は内耳にある。
❌ 誤り。ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の耳小骨は中耳(鼓室)にあり、鼓膜の振動を増幅して内耳へ伝えます。
2. コルチ器は三半規管にある。
❌ 誤り。コルチ器(ラセン器)は蝸牛管の基底板上にあり、聴覚受容器です。三半規管は平衡覚を担います。
3. 平衡斑は卵形嚢と球形嚢とにある。
✅ 正しい。耳石器として直線加速度・頭位の傾きを感知します。
4. 蝸牛は頭部の回転加速度を検出する。
❌ 誤り。蝸牛は聴覚器官です。回転加速度を検出するのは半規管(膨大部稜)です。
5. 前庭神経核から動眼神経核への連絡はない。
❌ 誤り。前庭神経核は内側縦束(MLF)を介して動眼神経核・外転神経核と連絡し、前庭動眼反射(頭を動かしても視線を保つ)を成立させます。

【試験対策ポイント】

内耳の受容器は「何を測るか」で整理します。

部位受容器検出するもの
蝸牛コルチ器(ラセン器)音(聴覚)
半規管(3本)膨大部稜回転(角)加速度
卵形嚢・球形嚢平衡斑(耳石器)直線加速度・頭部の傾き

関連:前庭動眼反射の異常=眼振。MLF症候群(多発性硬化症で有名)では内側縦束の障害により核間性眼筋麻痺が生じます。

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