第44回 理学療法士国家試験 午後 第30問
生理学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第30問(生理学)の正答は 2・4 です。胆汁は肝臓で産生され、胆汁酸・ビリルビン・コレステロール・リン脂質などを含む弱アルカリ性の液です。
問題
胆汁について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. pHは酸性である。
- 2. コレステロールを含む。 ✓
- 3. 胆嚢で産生される。
- 4. 脂肪を乳化させる。 ✓
- 5. 成分の大部分は体外に排出される。
正答:2・4番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 72.7%参考値
11人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2・4番 — コレステロールを含む/脂肪を乳化させる
胆汁は肝臓で産生され、胆汁酸・ビリルビン・コレステロール・リン脂質などを含む弱アルカリ性の液です。消化酵素は含みませんが、胆汁酸塩が脂肪を乳化してミセルをつくり、膵リパーゼの作用面積を広げます。
【各選択肢の解説】
1. pHは酸性である。
❌ 誤り。胆汁は弱アルカリ性(pH約7.5〜8.5)で、膵液とともに胃から送られた酸性の粥状液を中和します。
❌ 誤り。胆汁は弱アルカリ性(pH約7.5〜8.5)で、膵液とともに胃から送られた酸性の粥状液を中和します。
2. コレステロールを含む。
✅ 正しい。胆汁はコレステロールの主要な排泄経路でもあります。過飽和になるとコレステロール胆石の原因になります。
✅ 正しい。胆汁はコレステロールの主要な排泄経路でもあります。過飽和になるとコレステロール胆石の原因になります。
3. 胆嚢で産生される。
❌ 誤り。産生は肝細胞で、胆嚢は濃縮・貯蔵する器官です。胆嚢摘出後も胆汁自体は分泌され続けます。
❌ 誤り。産生は肝細胞で、胆嚢は濃縮・貯蔵する器官です。胆嚢摘出後も胆汁自体は分泌され続けます。
4. 脂肪を乳化させる。
✅ 正しい。胆汁酸塩が脂肪滴を細かくして乳化し、脂肪とともに脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収も助けます。
✅ 正しい。胆汁酸塩が脂肪滴を細かくして乳化し、脂肪とともに脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収も助けます。
5. 成分の大部分は体外に排出される。
❌ 誤り。胆汁酸の約95%は回腸末端で再吸収され門脈経由で肝臓に戻ります(腸肝循環)。
❌ 誤り。胆汁酸の約95%は回腸末端で再吸収され門脈経由で肝臓に戻ります(腸肝循環)。
【試験対策ポイント】
胆汁=消化酵素を含まない消化液という点が最頻出。「胆汁はどこで作られ、どこに蓄えられるか」の産生・貯蔵の区別も定番です。
臨床とのつながり:閉塞性黄疸では胆汁が腸へ流れず、便が灰白色・脂肪便・脂溶性ビタミンK欠乏による出血傾向が起こります。回腸末端を切除するとビタミンB12吸収障害とともに胆汁酸の再吸収も低下し、脂肪吸収障害・下痢が生じます。
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