PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第33問

生理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第33問(生理学)の正答は 4 です。甲状腺ホルモン(T3・T4)は全身の細胞の代謝を亢進させ、熱産生を高めて体温を上昇させます。

問題
正しいのはどれか。
  1. 1. レプチンは摂食行動を促進する。
  2. 2. インスリンは血糖値を上昇させる。
  3. 3. バソプレシンは尿量を増加させる。
  4. 4. 甲状腺ホルモンは体温を上昇させる。
  5. 5. 上皮小体ホルモンは骨塩量を増加させる。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 甲状腺ホルモンは体温を上昇させる。

甲状腺ホルモン(T3・T4)は全身の細胞の代謝を亢進させ、熱産生を高めて体温を上昇させます。甲状腺機能亢進症(Basedow病)で暑がり・発汗過多・体重減少・頻脈が出るのはこのためです。


【各選択肢の解説】

1. レプチンは摂食行動を促進する。
❌ 誤り。レプチンは脂肪細胞から分泌され、視床下部の満腹中枢に作用して摂食を抑制します。摂食を促進するのは胃から出るグレリンです。
2. インスリンは血糖値を上昇させる。
❌ 誤り。インスリンは唯一の血糖降下ホルモンです。上昇させるのはグルカゴン・アドレナリン・コルチゾール・成長ホルモンなど多数あります。
3. バソプレシンは尿量を増加させる。
❌ 誤り。バソプレシン=抗利尿ホルモン(ADH)で、集合管での水再吸収を促し尿量を減少させます。欠乏すると尿崩症になります。
4. 甲状腺ホルモンは体温を上昇させる。
✅ 正しい。基礎代謝を亢進させ熱産生を増やします。
5. 上皮小体ホルモンは骨塩量を増加させる。
❌ 誤り。上皮小体(副甲状腺)ホルモン(PTH)は破骨細胞を介して骨吸収を促進し、血中Caを上げる代わりに骨塩量は減少します。骨塩量を保つ方向に働くのはカルシトニンです。

【試験対策ポイント】

Ca代謝の3因子は骨粗鬆症分野で必ず出ます。PTH=血中Ca↑・骨から溶かす/カルシトニン(甲状腺傍濾胞細胞)=血中Ca↓・骨に沈着/活性型ビタミンD=腸管からのCa吸収↑

「分泌部位・作用の向き」を逆に問う形式が多いので、ホルモンは必ず(どこから出る)(何に作用する)(どちらへ動かす)の3点セットで覚えましょう。

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