第44回 理学療法士国家試験 午後 第37問
運動学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第37問(運動学)の正答は 2 です。第2のてこは支点と力点の間に荷重点があるため、必ず力点までの距離(力の腕)>荷重点までの距離(荷重の腕)となり、力の利得が常に1より大きくなります。
問題
てこについて正しいのはどれか。
- 1. 第1のてこは荷重点が支点と力点との間にある。
- 2. 第2のてこは第3のてこに比べ力学的に有利である。 ✓
- 3. 第2のてこは人体にあるてこの大部分である。
- 4. 第3のてこは支点が力点と荷重点との間にある。
- 5. 第3のてこは運動の速さに対して不利である。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 第2のてこは第3のてこに比べ力学的に有利である。
第2のてこは支点と力点の間に荷重点があるため、必ず力点までの距離(力の腕)>荷重点までの距離(荷重の腕)となり、力の利得が常に1より大きくなります。一方、第3のてこは力の腕が短く、常に利得が1未満で力学的に不利です。
【各選択肢の解説】
1. 第1のてこは荷重点が支点と力点との間にある。
❌ 誤り。第1のてこは支点が中央(力点‐支点‐荷重点)です。荷重点が中央にあるのは第2のてこです。
❌ 誤り。第1のてこは支点が中央(力点‐支点‐荷重点)です。荷重点が中央にあるのは第2のてこです。
2. 第2のてこは第3のてこに比べ力学的に有利である。
✅ 正しい。第2のてこは常に力の利得>1、第3のてこは常に<1です。
✅ 正しい。第2のてこは常に力の利得>1、第3のてこは常に<1です。
3. 第2のてこは人体にあるてこの大部分である。
❌ 誤り。人体のてこの大部分は第3のてこです(筋の停止部が関節の近くにあるため)。
❌ 誤り。人体のてこの大部分は第3のてこです(筋の停止部が関節の近くにあるため)。
4. 第3のてこは支点が力点と荷重点との間にある。
❌ 誤り。第3のてこは力点が中央(支点‐力点‐荷重点)です。支点が中央なのは第1のてこです。
❌ 誤り。第3のてこは力点が中央(支点‐力点‐荷重点)です。支点が中央なのは第1のてこです。
5. 第3のてこは運動の速さに対して不利である。
❌ 誤り。第3のてこは力では不利ですが、わずかな筋の短縮で末端を大きく速く動かせるため速度と可動範囲では有利です。
❌ 誤り。第3のてこは力では不利ですが、わずかな筋の短縮で末端を大きく速く動かせるため速度と可動範囲では有利です。
【試験対策ポイント】
中央にくるものが何かで種類が決まります。
| 種類 | 中央にあるもの | 力学的性質 | 人体の例 |
|---|---|---|---|
| 第1のてこ | 支点 | 安定・バランス型 | 環椎後頭関節での頭部の支持、上腕三頭筋による肘伸展 |
| 第2のてこ | 荷重点 | 力に有利(利得>1) | つま先立ち(中足趾節関節が支点) |
| 第3のてこ | 力点 | 速度に有利・人体で最多 | 上腕二頭筋による肘屈曲 |
覚え方は「支点が真ん中=1、荷重が真ん中=2、力が真ん中=3」。人体は第3のてこが大部分=筋は大きな力を出しても効率は悪いが、動きは速いという結論まで押さえておきましょう。
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