第44回 理学療法士国家試験 午後 第42問
運動学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第42問(運動学)の正答は 1・4 です。膝関節は最終伸展の約20〜30°の範囲で、大腿骨内側顆の関節面が長いことにより脛骨が外旋しながらロックされます(終末強制回旋運動=screw home movement)。
問題
膝関節30°屈曲位の状態から完全に伸展するまでに生じるのはどれか。2つ選べ。
- 1. 下腿の外旋 ✓
- 2. 膝窩筋の収縮
- 3. 膝蓋骨の下方移動
- 4. 前十字靱帯の緊張 ✓
- 5. 内側側副靱帯の弛緩
正答:1・4番
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解説
■ 正答:1・4番 — 下腿の外旋/前十字靱帯の緊張
膝関節は最終伸展の約20〜30°の範囲で、大腿骨内側顆の関節面が長いことにより脛骨が外旋しながらロックされます(終末強制回旋運動=screw home movement)。同時に前十字靱帯・側副靱帯が引き伸ばされて緊張し、伸展位が最も安定した肢位(closed packed position)になります。
【各選択肢の解説】
1. 下腿の外旋
✅ 正しい。非荷重位で下腿を動かす場合、最終伸展で脛骨は大腿骨に対し外旋します(終末強制回旋運動)。
✅ 正しい。非荷重位で下腿を動かす場合、最終伸展で脛骨は大腿骨に対し外旋します(終末強制回旋運動)。
2. 膝窩筋の収縮
❌ 誤り。膝窩筋は伸展位のロックを解除する筋で、屈曲の開始時に脛骨を内旋させます。伸展の局面で働く筋ではありません。
❌ 誤り。膝窩筋は伸展位のロックを解除する筋で、屈曲の開始時に脛骨を内旋させます。伸展の局面で働く筋ではありません。
3. 膝蓋骨の下方移動
❌ 誤り。伸展では大腿四頭筋が収縮するため、膝蓋骨は上方(近位)へ引き上げられます。下方へ移動するのは屈曲時です。
❌ 誤り。伸展では大腿四頭筋が収縮するため、膝蓋骨は上方(近位)へ引き上げられます。下方へ移動するのは屈曲時です。
4. 前十字靱帯の緊張
✅ 正しい。前十字靱帯は伸展位で緊張し、脛骨の前方移動を制動します。
✅ 正しい。前十字靱帯は伸展位で緊張し、脛骨の前方移動を制動します。
5. 内側側副靱帯の弛緩
❌ 誤り。側副靱帯は伸展位で緊張し、屈曲位で弛緩します。だからこそ側副靱帯損傷の徒手検査(外反ストレステスト)は30°屈曲位で行うのです。
❌ 誤り。側副靱帯は伸展位で緊張し、屈曲位で弛緩します。だからこそ側副靱帯損傷の徒手検査(外反ストレステスト)は30°屈曲位で行うのです。
【試験対策ポイント】
膝伸展位=最も安定(closed packed position):関節面の適合が最大、靱帯(前十字・両側副靱帯)が緊張、終末強制回旋で骨性にロック。だから伸展位のまま長く固定すると拘縮しやすく、良肢位の設定でも注意が必要です。
屈曲開始のカギは膝窩筋(unlocking muscle)。また関節包内運動では、下腿を動かす伸展時に脛骨は転がりも滑りも前方、屈曲時は転がりが後方・滑りが前方に起こります(大腿骨側が動く閉鎖運動連鎖では関係が逆になる)。この違いは関節モビライゼーションの方向決定にそのまま使われます。
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