PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第43問

運動学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第43問(運動学)の正答は 1・3 です。脊柱(体幹)の屈曲は腹筋群が担います。

問題
脊柱の屈曲に関与する筋で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 腹直筋
  2. 2. 上後鋸筋
  3. 3. 外腹斜筋
  4. 4. 腰方形筋
  5. 5. 脊柱起立筋

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番 — 腹直筋/外腹斜筋

脊柱(体幹)の屈曲は腹筋群が担います。腹直筋は胸骨剣状突起・第5〜7肋軟骨から恥骨に走る体幹屈曲の主動作筋、外腹斜筋も両側が同時に収縮すれば体幹屈曲に働きます(片側収縮では同側側屈+反対側回旋)。


【各選択肢の解説】

1. 腹直筋
✅ 正しい。体幹屈曲の主動作筋です。MMTでは頭頸部・体幹を持ち上げる肢位で評価します。
2. 上後鋸筋
❌ 誤り。下位頸椎・上位胸椎の棘突起から第2〜5肋骨に付き、肋骨を挙上する吸気補助筋です。脊柱屈曲には働きません。
3. 外腹斜筋
✅ 正しい。両側収縮で体幹屈曲、片側収縮で同側への側屈と反対側への回旋を起こします。
4. 腰方形筋
❌ 誤り。第12肋骨と腰椎横突起・腸骨稜を結び、側屈と骨盤の挙上(hip hiking)に働きます。両側では腰椎伸展を補助します。
5. 脊柱起立筋
❌ 誤り。腸肋筋・最長筋・棘筋からなり、脊柱の伸展の主動作筋です。屈曲時には遠心性収縮でブレーキ役として働きます。

【試験対策ポイント】

体幹の運動と筋の対応は次のように整理します。屈曲=腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋(両側)/伸展=脊柱起立筋・多裂筋/側屈=同側の腹斜筋・腰方形筋・脊柱起立筋/回旋=外腹斜筋(反対側へ)と内腹斜筋(同側へ)が対をなす

回旋の向きは頻出で、体幹を右へ回すのは左の外腹斜筋と右の内腹斜筋の組み合わせです。また腹横筋は運動よりも腹腔内圧を高めて腰椎を安定させる役割が大きく、腰痛症に対する体幹安定化運動(ドローイン)の主対象になります。

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