PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第48問

運動学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第48問(運動学)の正答は 2 です。「誤っているのはどれか」を問う問題です。

問題
誤っているのはどれか。
  1. 1. 運動学習には結果の知識が必要である。
  2. 2. 覚醒状態が高いほどパフォーマンスは良い。
  3. 3. 運動技能が向上すればエネルギー効率が良くなる。
  4. 4. 動機付けはパフォーマンスを向上させる。
  5. 5. 運動技能の向上に伴い運動に対する注意は減少する。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 覚醒状態が高いほどパフォーマンスは良い。

「誤っているのはどれか」を問う問題です。覚醒水準とパフォーマンスの関係は逆U字型(Yerkes-Dodsonの法則)で、中等度の覚醒で最も成績が良く、覚醒が低すぎても高すぎても低下します。過度の緊張で普段の力が出せないのはこのためです。


【各選択肢の解説】

1. 運動学習には結果の知識が必要である。
✅ 正しい。結果の知識(KR:どれだけ目標に近づいたか)と遂行の知識(KP:動きの質)というフィードバックが運動学習を成立させます。
2. 覚醒状態が高いほどパフォーマンスは良い。
❌ 誤り(これが正答)。逆U字仮説により、覚醒が高すぎると注意が狭窄しパフォーマンスは低下します。
3. 運動技能が向上すればエネルギー効率が良くなる。
✅ 正しい。学習が進むと不要な筋の共収縮や余分な動きが減り、酸素摂取量・エネルギー消費が少なくて済むようになります。
4. 動機付けはパフォーマンスを向上させる。
✅ 正しい。目標設定や成功体験による動機づけは練習量と集中を高めます。
5. 運動技能の向上に伴い運動に対する注意は減少する。
✅ 正しい。動作が自動化され、注意資源を他の課題(会話・周囲の監視)に振り向けられるようになります(二重課題が可能になる)。

【試験対策ポイント】

運動学習の3段階(FittsとPosner):①認知段階(何をするか理解する・誤りが多い)→②連合段階(誤りが減り動きが洗練される)→③自動化段階(注意を要さず遂行できる)。

フィードバックの与え方:初期は頻回に、習熟するにつれ頻度を減らす(要約KR・帯域幅KR)方が保持(retention)に有利です。毎回与え続けると依存が生じて定着しにくくなります。また練習法は、その場の成績は恒常練習・ブロック練習が良いが、保持・転移には多様練習・ランダム練習が優れる(文脈干渉効果)という「練習中の成績と学習成果は一致しない」原則が最頻出です。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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