PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第58問

臨床心理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第58問(臨床心理学)の正答は 4 です。手続き記憶は自転車の乗り方や楽器演奏のような技能・習慣の記憶で、繰り返し体を動かす練習(反復訓練)によって少しずつ獲得されます。

問題
手続き記憶で正しいのはどれか。
  1. 1. 陳述記憶に分類される。
  2. 2. 普遍的な概念に関連する。
  3. 3. 内容は常に意識化される。
  4. 4. 反復訓練によって獲得される。
  5. 5. 非言語的な表象として想起される。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 反復訓練によって獲得される。

手続き記憶は自転車の乗り方や楽器演奏のような技能・習慣の記憶で、繰り返し体を動かす練習(反復訓練)によって少しずつ獲得されます。言葉で説明できない非陳述記憶であり、大脳基底核・小脳が関与します。


【各選択肢の解説】

1. 陳述記憶に分類される。
❌ 誤り。手続き記憶は非陳述(非宣言的)記憶です。陳述記憶はエピソード記憶と意味記憶に分けられます。
2. 普遍的な概念に関連する。
❌ 誤り。一般的知識や概念を扱うのは陳述記憶のうちの意味記憶です。
3. 内容は常に意識化される。
❌ 誤り。手続き記憶は意識にのぼらない自動的な処理として遂行されます。むしろ意識しすぎると動作がぎこちなくなります。
4. 反復訓練によって獲得される。
✅ 正しい。試行錯誤と繰り返しにより緩やかに形成され、いったん獲得されると忘れにくいのが特徴です。
5. 非言語的な表象として想起される。
❌ 誤り。手続き記憶は頭の中にイメージとして「想起」されるのではなく、実際の行為として遂行される形で表れます。

【試験対策ポイント】

記憶の分類は頻出です。陳述記憶=エピソード記憶(個人的な出来事・海馬)+意味記憶(知識・概念)/非陳述記憶=手続き記憶(技能・大脳基底核・小脳)+プライミング+古典的条件づけ。臨床的に重要なのは、健忘症候群やアルツハイマー型認知症でも手続き記憶は比較的保たれるという点です。だからこそ、言語的説明に頼らず反復練習で動作を学習させるアプローチ(誤りなし学習・段階的手がかり漸減法)がリハビリテーションで有効になります。

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