PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第98問

臨床心理学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第98問(臨床心理学)の正答は 4 です。広場恐怖症は、雑踏・公共交通機関・行列・広い場所・閉ざされた場所など、すぐに逃げ出せない、または助けを得にくい状況に強い不安・恐怖を感じ、その状況を回避するようになる不安症です。

問題
雑踏の中で強い不安が生じ、その場所を避けるようになるのはどれか。
  1. 1. 適応障害
  2. 2. 解離性障害
  3. 3. 強迫性障害
  4. 4. 広場恐怖症
  5. 5. 社交恐怖症

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 広場恐怖症

広場恐怖症は、雑踏・公共交通機関・行列・広い場所・閉ざされた場所など、すぐに逃げ出せない、または助けを得にくい状況に強い不安・恐怖を感じ、その状況を回避するようになる不安症です。設問の「雑踏の中で強い不安が生じ、その場所を避けるようになる」は典型的な記述です。パニック症に併存することが多いのも特徴です。


【各選択肢の解説】

1. 適応障害
❌ 誤り。転職・進学・離別などの明確なストレス因に反応して、通常3か月以内に抑うつや不安、行動の問題が生じる状態です。特定の状況への恐怖と回避が中核ではありません。
2. 解離性障害
❌ 誤り。意識・記憶・同一性の統合が失われる障害で、解離性健忘・遁走・同一性障害などとして現れます。
3. 強迫性障害
❌ 誤り。不合理と分かっていてもやめられない強迫観念(汚染の不安など)と強迫行為(過剰な手洗い・確認)が中核です。
4. 広場恐怖症
✅ 正しい。逃げ場のない状況への恐怖と回避が特徴です。
5. 社交恐怖症
❌ 誤り。社交不安症は、他者から注視・評価される場面(人前でのスピーチ、会食、電話応対など)で強い不安を感じるものです。雑踏そのものは注視される場面ではないため該当しません。

【試験対策ポイント】

不安症の区別は「何を恐れているか」で整理します。

広場恐怖症:逃げられない状況(雑踏・電車・エレベーター・行列)
社交不安症:他者の評価・注視される場面(発表・会食・人前で書く)
パニック症:予期しないパニック発作と、また起こるのではという予期不安
限局性恐怖症:特定の対象(高所・閉所・動物・注射・血液)
全般不安症:日常の様々な事柄への持続的で過剰な心配

治療は認知行動療法(特に段階的曝露療法)とSSRIなどの薬物療法が基本です。リハビリテーション場面では、不安を避けさせ続けると回避行動が強化されるため、不安階層表に沿って段階的に難易度を上げ、成功体験を積ませる関わりが重要になります。

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