第45回 理学療法士国家試験 午前 第32問
神経内科学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第32問(神経内科学)の正答は 3 です。Parkinson病の運動症状は確かに変動しますが、それはL-dopaの血中濃度低下に伴うwearing-off現象や、薬剤の服用時間と無関係に突然症状が切り替わるon-off現象によるもので、「一定の周期」ではなく不規則です。
問題
Parkinson病で誤っているのはどれか。
- 1. 経過とともにL-dopaの効果の持続が短縮する。
- 2. リズム音刺激による歩行訓練の効果を認める。
- 3. 運動症状は一定の周期で変動する。 ✓
- 4. 自律神経症状を合併する。
- 5. 不随意運動を認める。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 運動症状は一定の周期で変動する。
Parkinson病の運動症状は確かに変動しますが、それはL-dopaの血中濃度低下に伴うwearing-off現象や、薬剤の服用時間と無関係に突然症状が切り替わるon-off現象によるもので、「一定の周期」ではなく不規則です。
【各選択肢の解説】
1. 経過とともにL-dopaの効果の持続が短縮する。
✅ 正しい。黒質線条体のドパミン貯蔵能が低下するため、1回の内服で効いている時間が徐々に短くなる(wearing-off)。
✅ 正しい。黒質線条体のドパミン貯蔵能が低下するため、1回の内服で効いている時間が徐々に短くなる(wearing-off)。
2. リズム音刺激による歩行訓練の効果を認める。
✅ 正しい。メトロノーム・号令・床の目印などの外的手がかり(cueing)は障害された大脳基底核ループを迂回するため、すくみ足や小刻み歩行に有効。
✅ 正しい。メトロノーム・号令・床の目印などの外的手がかり(cueing)は障害された大脳基底核ループを迂回するため、すくみ足や小刻み歩行に有効。
3. 運動症状は一定の周期で変動する。
❌ 誤り(設問の「誤っているもの」=正答)。変動は薬効に依存するwearing-offや突発的なon-offで、周期性はない。
❌ 誤り(設問の「誤っているもの」=正答)。変動は薬効に依存するwearing-offや突発的なon-offで、周期性はない。
4. 自律神経症状を合併する。
✅ 正しい。便秘・起立性低血圧・排尿障害・発汗異常・流涎などを高率に合併する。
✅ 正しい。便秘・起立性低血圧・排尿障害・発汗異常・流涎などを高率に合併する。
5. 不随意運動を認める。
✅ 正しい。安静時振戦(4〜6Hz、丸薬まるめ様)に加え、L-dopa長期投与でジスキネジアが出現する。
✅ 正しい。安静時振戦(4〜6Hz、丸薬まるめ様)に加え、L-dopa長期投与でジスキネジアが出現する。
【試験対策ポイント】
- 4大症状=安静時振戦・筋強剛(歯車様)・無動/寡動・姿勢反射障害
- Hoehn&Yahr分類:Ⅰ片側性→Ⅱ両側性(平衡障害なし)→Ⅲ姿勢反射障害あり・介助不要→Ⅳ介助が必要→Ⅴ車椅子・臥床。Ⅲ以上かつ生活機能障害度Ⅱ度以上で難病医療費助成の対象
- 理学療法=大きな動作(LSVT BIG)・視覚/聴覚cue・方向転換の分割・転倒予防・すくみ足への「1、2」の掛け声
- 「オンの時間帯に運動を実施する」も頻出のリスク管理ポイント
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