第45回 理学療法士国家試験 午前 第33問
神経内科学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第33問(神経内科学)の正答は 2・4 です。Guillain-Barré症候群(GBS)は先行感染の1〜3週後に発症する急性の脱髄性多発根神経炎で、多くは数週で回復に向かいます。
問題
Guillain-Barré症候群で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 筋力低下は体幹に初発する。
- 2. 急性期は廃用症候群を予防する。 ✓
- 3. 血清CK値を運動量の目安とする。
- 4. 回復期は過用性筋力低下に注意する。 ✓
- 5. 軸索変性型は機能予後が良好である。
正答:2・4番
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解説
■ 正答:2・4番 — 急性期は廃用症候群を予防する/回復期は過用性筋力低下に注意する
Guillain-Barré症候群(GBS)は先行感染の1〜3週後に発症する急性の脱髄性多発根神経炎で、多くは数週で回復に向かいます。急性期は臥床に伴う廃用症候群の予防、回復期は負荷のかけ過ぎによる過用性筋力低下(overwork weakness)の予防が理学療法の要点です。
【各選択肢の解説】
1. 筋力低下は体幹に初発する。
❌ 誤り。典型例は下肢遠位から始まり上行する(上行性麻痺)。体幹から始まるのではない。
❌ 誤り。典型例は下肢遠位から始まり上行する(上行性麻痺)。体幹から始まるのではない。
2. 急性期は廃用症候群を予防する。
✅ 正しい。良肢位保持・愛護的な関節可動域運動・体位変換・呼吸理学療法により、拘縮・褥瘡・深部静脈血栓症・沈下性肺炎を防ぐ。
✅ 正しい。良肢位保持・愛護的な関節可動域運動・体位変換・呼吸理学療法により、拘縮・褥瘡・深部静脈血栓症・沈下性肺炎を防ぐ。
3. 血清CK値を運動量の目安とする。
❌ 誤り。GBSは末梢神経の脱髄が主体で筋の壊死は乏しく、CKは基本的に上昇しない。運動量の目安は自覚的疲労感(翌日に残らないこと)やBorg指数。CKを指標とするのは多発性筋炎など筋原性疾患。
❌ 誤り。GBSは末梢神経の脱髄が主体で筋の壊死は乏しく、CKは基本的に上昇しない。運動量の目安は自覚的疲労感(翌日に残らないこと)やBorg指数。CKを指標とするのは多発性筋炎など筋原性疾患。
4. 回復期は過用性筋力低下に注意する。
✅ 正しい。脱神経した筋に過剰な運動を課すと筋力がかえって低下する。抵抗運動は低負荷から漸増し、疲労を残さない。
✅ 正しい。脱神経した筋に過剰な運動を課すと筋力がかえって低下する。抵抗運動は低負荷から漸増し、疲労を残さない。
5. 軸索変性型は機能予後が良好である。
❌ 誤り。軸索変性型は脱髄型より回復に時間を要し、機能予後は不良とされる。
❌ 誤り。軸索変性型は脱髄型より回復に時間を要し、機能予後は不良とされる。
【試験対策ポイント】
- GBS=先行感染(Campylobacter jejuni・サイトメガロウイルス等)→上行性の弛緩性麻痺・腱反射消失・髄液の蛋白細胞解離
- 治療=血漿交換、免疫グロブリン大量静注療法。ステロイド単独は無効
- 急性期のリスク=呼吸筋麻痺(人工呼吸器管理)と自律神経障害(不整脈・血圧変動)
- 「過用性筋力低下に注意」はGBS・ポリオ後症候群・筋ジストロフィー・ALSに共通するキーワード
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