第45回 理学療法士国家試験 午前 第31問
理学療法評価学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第31問(理学療法評価学)の正答は 3・5 です。脳卒中片麻痺の歩行は下肢伸筋共同運動が優位で、遊脚相でも足関節は内反尖足位をとりつま先が床に引っかかります。
問題
脳卒中片麻痺患者の歩行時麻痺側下肢の特徴はどれか。2つ選べ。
- 1. 立脚相の足内側接地
- 2. 立脚相の膝関節外側動揺
- 3. 遊脚相の内反尖足 ✓
- 4. 遊脚相の膝関節過伸展
- 5. 遊脚相の股関節外転外旋 ✓
正答:3・5番
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解説
■ 正答:3・5番 — 遊脚相の内反尖足/遊脚相の股関節外転外旋
脳卒中片麻痺の歩行は下肢伸筋共同運動が優位で、遊脚相でも足関節は内反尖足位をとりつま先が床に引っかかります。これを避けるため股関節を外転・外旋させて下肢を外側から振り出す分回し歩行となります。
【各選択肢の解説】
1. 立脚相の足内側接地
❌ 誤り。内反尖足のため接地は足部外側(小趾側)から起こる。内側接地は外反扁平足の所見。
❌ 誤り。内反尖足のため接地は足部外側(小趾側)から起こる。内側接地は外反扁平足の所見。
2. 立脚相の膝関節外側動揺
❌ 誤り。立脚相の膝外側動揺(外側スラスト)は内反型変形性膝関節症の特徴。片麻痺の立脚相でみられるのは反張膝である。
❌ 誤り。立脚相の膝外側動揺(外側スラスト)は内反型変形性膝関節症の特徴。片麻痺の立脚相でみられるのは反張膝である。
3. 遊脚相の内反尖足
✅ 正しい。下腿三頭筋・後脛骨筋の痙縮と前脛骨筋の麻痺により内反尖足となり、つま先が擦れる(toe drag)。短下肢装具の主な適応。
✅ 正しい。下腿三頭筋・後脛骨筋の痙縮と前脛骨筋の麻痺により内反尖足となり、つま先が擦れる(toe drag)。短下肢装具の主な適応。
4. 遊脚相の膝関節過伸展
❌ 誤り。片麻痺の反張膝は立脚中期に生じる(底屈筋の痙縮・大腿四頭筋の代償)。遊脚相はむしろ膝屈曲が不足する。
❌ 誤り。片麻痺の反張膝は立脚中期に生じる(底屈筋の痙縮・大腿四頭筋の代償)。遊脚相はむしろ膝屈曲が不足する。
5. 遊脚相の股関節外転外旋
✅ 正しい。膝屈曲と足背屈が出ないため、股関節外転外旋と骨盤挙上を使って下肢を円弧状に振り出す(分回し)。
✅ 正しい。膝屈曲と足背屈が出ないため、股関節外転外旋と骨盤挙上を使って下肢を円弧状に振り出す(分回し)。
【試験対策ポイント】
- 片麻痺歩行のキーワード=分回し・骨盤挙上(hip hiking)・立脚期の反張膝・遊脚期の内反尖足・足部外側接地
- 「立脚相か遊脚相か」を入れ替えた誤り選択肢が頻出。反張膝=立脚期、内反尖足=全周期だが問題になるのは遊脚期のクリアランスと整理する
- 対策:短下肢装具(内反尖足の制動)、T字杖(健側手把持)、ボツリヌス療法+ストレッチ
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