PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第35問

神経内科学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第35問(神経内科学)の正答は 2・3 です。脊髄損傷後の異所性骨化は麻痺域の大関節周囲の軟部組織に生じ、頻度は股関節が最多、次いで膝関節です。

問題
脊髄損傷で異所性骨化を認めやすいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 仙腸関節
  2. 2. 股関節
  3. 3. 膝関節
  4. 4. 足関節
  5. 5. 足指関節

正答:2・3番

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解説
■ 正答:2・3番 — 股関節/膝関節

脊髄損傷後の異所性骨化は麻痺域の大関節周囲の軟部組織に生じ、頻度は股関節が最多、次いで膝関節です。受傷後1〜4か月に、局所の腫脹・熱感・発赤と可動域制限で発症します。


【各選択肢の解説】

1. 仙腸関節
❌ 誤り。可動性の乏しい関節であり、脊髄損傷後の異所性骨化の好発部位ではない。
2. 股関節
✅ 正しい。最も頻度が高い。進行すると股関節可動域が制限され、座位保持や車椅子への移乗が困難になり、褥瘡の誘因にもなる。
3. 膝関節
✅ 正しい。股関節に次いで多い好発部位。
4. 足関節
❌ 誤り。生じることはあるが頻度は低い。
5. 足指関節
❌ 誤り。小関節にはほとんど生じない。

【試験対策ポイント】

  • 異所性骨化の好発疾患=脊髄損傷・頭部外傷・熱傷・人工股関節全置換術後
  • 早期は血清ALP(アルカリホスファターゼ)上昇が手がかり。X線で描出される前から骨シンチグラフィで検出できる
  • 急性期の強い他動ストレッチは増悪因子。愛護的な可動域運動にとどめる
  • 鑑別=深部静脈血栓症(同じく片側下肢の腫脹・熱感)。D-ダイマー・下肢静脈エコーで確認する
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