PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第37問

神経内科学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第37問(神経内科学)の正答は 2・3 です。Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)は3〜5歳頃に転びやすさで気づかれます。

問題
5歳のDuchenne型筋ジストロフィー児に認められるのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 指這いでの上肢移動
  2. 2. 足関節背屈制限
  3. 3. 動揺性歩行
  4. 4. 心不全徴候
  5. 5. 動脈血二酸化炭素分圧の上昇

正答:2・3番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2・3番 — 足関節背屈制限/動揺性歩行

Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)は3〜5歳頃に転びやすさで気づかれます。下腿三頭筋の仮性肥大と短縮による足関節背屈制限(尖足傾向)と、中殿筋の筋力低下による動揺性歩行(waddling gait)は、5歳の時点で典型的にみられる所見です。


【各選択肢の解説】

1. 指這いでの上肢移動
❌ 誤り。5歳のDMDはまだ独歩が可能な時期(厚生省筋ジストロフィー機能障害度ステージ1〜3)であり、床上を上肢で這って移動する段階ではない。同時期にみられるのは登はん性起立(Gowers徴候)である。
2. 足関節背屈制限
✅ 正しい。腓腹筋の仮性肥大と短縮によりつま先立ち傾向となり、早期から背屈制限が生じる。アキレス腱のストレッチが理学療法の基本となる。
3. 動揺性歩行
✅ 正しい。股関節外転筋(中殿筋)の筋力低下により骨盤が左右に動揺する。腰椎前弯の増強、下腹部の突出を伴う。
4. 心不全徴候
❌ 誤り。心筋障害(拡張型心筋症)は10歳代以降に顕在化することが多く、5歳で心不全徴候を呈することはまれ。
5. 動脈血二酸化炭素分圧の上昇
❌ 誤り。呼吸筋力低下による肺胞低換気(PaCO2上昇)は歩行不能となった後、10歳代後半以降に問題となる。

【試験対策ポイント】

  • DMD=X連鎖劣性遺伝・ジストロフィン欠損・血清CK著明高値・腓腹筋の仮性肥大・Gowers徴候・動揺性歩行
  • 経過=5歳前後が運動能力のピーク→10歳前後で歩行不能→側弯進行→呼吸不全・心筋症
  • 理学療法=関節拘縮(足関節・股関節・膝)予防のストレッチ、側弯予防の座位姿勢、呼吸理学療法。過用性筋力低下を招く高負荷の抵抗運動は禁忌
📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「神経内科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第45回 全問一覧

▶ 神経内科学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)