PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第38問

内部障害理学療法第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第38問(内部障害理学療法)の正答は 4 です。心筋細胞はほとんど再生能力をもたず、心筋梗塞で壊死した部分は線維化して瘢痕組織になります。

問題
冠動脈疾患後の維持期リハビリテーションの目的で誤っているのはどれか。
  1. 1. 再発予防
  2. 2. 高血圧の改善
  3. 3. 冠動脈硬化の改善
  4. 4. 心筋壊死部の筋再生
  5. 5. 冠循環側副血行の増大

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 心筋壊死部の筋再生

心筋細胞はほとんど再生能力をもたず、心筋梗塞で壊死した部分は線維化して瘢痕組織になります。運動療法によって再生させることはできないため、これは維持期リハビリテーションの目的になり得ません。


【各選択肢の解説】

1. 再発予防
✅ 正しい。維持期(第Ⅲ相)の中心目的。運動習慣の定着と危険因子の是正により、心事故の再発率と死亡率が低下する。
2. 高血圧の改善
✅ 正しい。有酸素運動は末梢血管抵抗を低下させ、降圧効果をもたらす。
3. 冠動脈硬化の改善
✅ 正しい。LDLコレステロール低下・HDL上昇・血糖と体重の改善を介して、動脈硬化の進展抑制から退縮までが期待できる。
4. 心筋壊死部の筋再生
❌ 誤り(設問の「誤っているもの」=正答)。壊死した心筋は瘢痕化し、再生しない。
5. 冠循環側副血行の増大
✅ 正しい。継続的な有酸素運動は側副血行路の発達と血管内皮機能の改善をもたらす。

【試験対策ポイント】

  • 心臓リハの相:第Ⅰ相(急性期・院内ADLの再獲得)→第Ⅱ相(回復期・監視下の運動療法)→第Ⅲ相(維持期・生涯継続)
  • 運動強度=Karvonen法(目標心拍数=安静時心拍+k×(最大心拍−安静時心拍)、k=0.4〜0.6)、Borg 11〜13(楽である〜ややきつい)、嫌気性代謝閾値(AT)レベル
  • 中止基準=胸痛・強い息切れ・運動中の血圧低下・危険な不整脈・SpO2 90%未満・冷汗やふらつき
  • β遮断薬内服中は心拍数が上がりにくいため、Borg指数など自覚的運動強度を優先する
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