第45回 理学療法士国家試験 午前 第44問
義肢装具学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第44問(義肢装具学)の正答は 1・5 です。下肢装具の適合判定は「骨突出部と表在神経を圧迫しない」「継手の軸を関節の運動軸に合わせる」が二大原則です。
問題
下肢装具の適合判定で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 骨盤帯は腸骨稜と大転子との間に置く。 ✓
- 2. 下腿半月の上端は腓骨頭の高さとする。
- 3. 膝継手の高さは膝関節裂隙に合わせる。
- 4. 大腿上位半月の上端は外側で腸骨稜よりも2〜3 cm下とする。
- 5. 膝継手から大腿下位半月の下端までと下腿半月の上端までとの距離を同じにする。 ✓
正答:1・5番
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解説
■ 正答:1・5番 — 骨盤帯は腸骨稜と大転子との間に置く/膝継手から大腿下位半月の下端までと下腿半月の上端までとの距離を同じにする
下肢装具の適合判定は「骨突出部と表在神経を圧迫しない」「継手の軸を関節の運動軸に合わせる」が二大原則です。骨盤帯は腸骨稜と大転子の間(腸骨翼の外側)に当て、半月は膝継手を中心に上下対称に配置します。
【各選択肢の解説】
1. 骨盤帯は腸骨稜と大転子との間に置く。
✅ 正しい。腸骨稜に乗せると座位で当たって痛み、大転子にかかると圧迫痛と装具のずり落ちを生じるため、その中間に当てる。
✅ 正しい。腸骨稜に乗せると座位で当たって痛み、大転子にかかると圧迫痛と装具のずり落ちを生じるため、その中間に当てる。
2. 下腿半月の上端は腓骨頭の高さとする。
❌ 誤り。腓骨頭部では総腓骨神経が皮下を走り、圧迫すると麻痺(下垂足)を起こす。上端は腓骨頭より2〜3cm(指2本分)下とする。
❌ 誤り。腓骨頭部では総腓骨神経が皮下を走り、圧迫すると麻痺(下垂足)を起こす。上端は腓骨頭より2〜3cm(指2本分)下とする。
3. 膝継手の高さは膝関節裂隙に合わせる。
❌ 誤り。膝の運動軸は関節裂隙より上方にあるため、単軸膝継手の中心は大腿骨内転筋結節の高さ(膝関節裂隙の約2cm上)に合わせる。
❌ 誤り。膝の運動軸は関節裂隙より上方にあるため、単軸膝継手の中心は大腿骨内転筋結節の高さ(膝関節裂隙の約2cm上)に合わせる。
4. 大腿上位半月の上端は外側で腸骨稜よりも2〜3 cm下とする。
❌ 誤り。基準となる骨指標は腸骨稜ではなく大転子で、その2〜3cm下(内側は会陰部の2〜3cm下)とする。
❌ 誤り。基準となる骨指標は腸骨稜ではなく大転子で、その2〜3cm下(内側は会陰部の2〜3cm下)とする。
5. 膝継手から大腿下位半月の下端までと下腿半月の上端までとの距離を同じにする。
✅ 正しい。膝継手を中心に上下対称に配置することで、膝屈伸時に半月が皮膚を圧迫したり擦れたりしない。
✅ 正しい。膝継手を中心に上下対称に配置することで、膝屈伸時に半月が皮膚を圧迫したり擦れたりしない。
【試験対策ポイント】
- 圧迫を避ける部位=腓骨頭(総腓骨神経)・脛骨稜・内果と外果・大転子・坐骨結節・膝蓋骨
- 長下肢装具の基準:上位半月=大転子/会陰部の2〜3cm下、下腿半月上端=腓骨頭の2〜3cm下、足継手の軸=内果と外果の下端を結んだ線、膝継手=内転筋結節の高さ
- 短下肢装具の後方支柱型では、下腿半月上端が腓骨頭を圧迫していないかを立位・座位の両方で確認する
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