PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第95問

内科学・臨床医学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第95問(内科学・臨床医学)の正答は 3・5 です。多発性骨髄腫は60〜70歳代に好発する形質細胞の腫瘍性疾患です。

問題
高齢者に発症しやすいのはどれか。
  1. 1. 1型糖尿病
  2. 2. 関節リウマチ
  3. 3. 多発性骨髄腫
  4. 4. 多発性硬化症
  5. 5. 線条体黒質変性症

正答:3・5番

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解説
■ 正答:3・5番 — 「多発性骨髄腫」「線条体黒質変性症」

多発性骨髄腫は60〜70歳代に好発する形質細胞の腫瘍性疾患です。線条体黒質変性症は多系統萎縮症(MSA-P)の一型で、50〜60歳代以降に発症します。いずれも高齢者に多い疾患であり、他の3つは若年〜中年発症が中心です。


【各選択肢の解説】

1. 1型糖尿病
❌ 誤り。膵β細胞の自己免疫性破壊によるもので、小児〜若年に発症のピークがあります。高齢者に多いのは2型糖尿病です。
2. 関節リウマチ
❌ 誤り。30〜50歳代の女性に好発します(男女比1:3〜4)。高齢発症型も存在しますが、典型は中年女性です。
3. 多発性骨髄腫
✅ 正しい。60〜70歳代に多く、M蛋白・骨融解による病的骨折や腰背部痛・貧血・高カルシウム血症・腎障害をきたします。
4. 多発性硬化症
❌ 誤り。20〜30歳代の女性に好発する中枢神経の脱髄疾患で、再発と寛解を繰り返します。
5. 線条体黒質変性症
✅ 正しい。多系統萎縮症の一型で中年期以降(50〜60歳代)に発症し、パーキンソニズムを主徴としますが抗パーキンソン病薬が効きにくいのが特徴です。

【試験対策ポイント】

好発年齢の整理は横断的に問われます。若年(10〜30歳代)=1型糖尿病、多発性硬化症、強直性脊椎炎、Buerger病、潰瘍性大腸炎、統合失調症。中年(30〜50歳代)=関節リウマチ、うつ病、変形性関節症の初期、Guillain-Barre症候群(全年齢)。高齢(60歳以上)=多発性骨髄腫、パーキンソン病、脳血管障害、変形性膝関節症、閉塞性動脈硬化症、大腿骨頸部骨折、多系統萎縮症、アルツハイマー型認知症、前立腺癌。多発性骨髄腫は理学療法上、病的骨折・脊椎圧迫骨折のリスクが高く強い抵抗運動や体幹の回旋・屈曲を避ける点が臨床的に重要です。

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