第45回 理学療法士国家試験 午前 第99問
臨床心理学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第99問(臨床心理学)の正答は 2 です。反応性愛着障害は、養育者からのネグレクトや虐待、養育者が頻繁に代わるなどの不適切な養育環境を原因として、5歳以前に発症する対人関係の障害です。
問題
小児の精神障害で正しいのはどれか。
- 1. 吃音は強迫性障害に分類される。
- 2. ネグレクトによって反応性愛着障害が起こる。 ✓
- 3. 児童期に妄想型統合失調症が発症することはない。
- 4. 選択性緘黙は脳の器質的病変を原因とすることが多い。
- 5. 一過性チック障害の約半数がTourette障害に進行する。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 「ネグレクトによって反応性愛着障害が起こる。」
反応性愛着障害は、養育者からのネグレクトや虐待、養育者が頻繁に代わるなどの不適切な養育環境を原因として、5歳以前に発症する対人関係の障害です。他者に対して抑制的・過度に警戒的な態度をとり、情緒的な反応が乏しくなります。
【各選択肢の解説】
1. 吃音は強迫性障害に分類される。
❌ 誤り。吃音は話し言葉の流暢性の障害で、コミュニケーション症群(小児期発症流暢症)に分類されます。強迫性障害とは別のカテゴリーです。
❌ 誤り。吃音は話し言葉の流暢性の障害で、コミュニケーション症群(小児期発症流暢症)に分類されます。強迫性障害とは別のカテゴリーです。
2. ネグレクトによって反応性愛着障害が起こる。
✅ 正しい。ネグレクト・虐待などの不適切養育が原因として明記されている、数少ない診断の一つです。
✅ 正しい。ネグレクト・虐待などの不適切養育が原因として明記されている、数少ない診断の一つです。
3. 児童期に妄想型統合失調症が発症することはない。
❌ 誤り。頻度は低いものの、児童期発症の統合失調症は存在します。「〜することはない」という全否定の表現は誤りであることが多い点にも注意しましょう。
❌ 誤り。頻度は低いものの、児童期発症の統合失調症は存在します。「〜することはない」という全否定の表現は誤りであることが多い点にも注意しましょう。
4. 選択性緘黙は脳の器質的病変を原因とすることが多い。
❌ 誤り。選択性(場面)緘黙は、家庭では話せるのに学校など特定の場面で話せなくなるもので、不安障害圏の障害です。器質的病変は原因ではありません。
❌ 誤り。選択性(場面)緘黙は、家庭では話せるのに学校など特定の場面で話せなくなるもので、不安障害圏の障害です。器質的病変は原因ではありません。
5. 一過性チック障害の約半数がTourette障害に進行する。
❌ 誤り。一過性チック障害の大半は1年以内に自然消失し、Tourette障害(多彩な運動チック+1つ以上の音声チックが1年以上持続)へ移行するのはごく一部です。
❌ 誤り。一過性チック障害の大半は1年以内に自然消失し、Tourette障害(多彩な運動チック+1つ以上の音声チックが1年以上持続)へ移行するのはごく一部です。
【試験対策ポイント】
小児精神障害は原因と持続期間が問われます。反応性愛着障害=不適切養育が原因・抑制型(警戒的)と脱抑制型(誰にでもなれなれしい=脱抑制型対人交流障害)。選択性緘黙=場面限定・不安障害圏・叱責や無理強いは逆効果で安心できる環境づくりが基本。チック=一過性(1年未満)/持続性(1年以上)/Tourette障害(運動+音声チックが1年以上)。自閉スペクトラム症=社会的コミュニケーションの障害+限定された興味・常同行動+感覚過敏/鈍麻。ADHD=不注意・多動性・衝動性が12歳以前から2つ以上の場面で。学習障害=全般的知能は正常だが読み書き計算の特定領域のみ困難。「〜することはない」「必ず〜する」といった断定的な選択肢はまず誤りを疑うのが国試の定石です。
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