PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第36問

人間発達学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第36問(人間発達学)の正答は 3 です。緊張性迷路反射(TLR)は迷路からの入力によって背臥位で伸筋緊張、腹臥位で屈筋緊張が高まる反射で、中枢は中脳ではなく脳幹(延髄・橋)レベルです。

問題
姿勢反射と中枢との組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1. 交叉性伸展反射 ―― 脊髄レベル
  2. 2. 陽性支持反射 ―― 脊髄レベル
  3. 3. 緊張性迷路反射 ―― 中脳レベル
  4. 4. 上肢パラシュート反応 ―― 中脳レベル
  5. 5. ホッピング反応 ―― 大脳皮質レベル

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 緊張性迷路反射 ―― 中脳レベル

緊張性迷路反射(TLR)は迷路からの入力によって背臥位で伸筋緊張、腹臥位で屈筋緊張が高まる反射で、中枢は中脳ではなく脳幹(延髄・橋)レベルです。設問は「誤っているのはどれか」なので、正答の3番だけが誤った組合せになります。


【各選択肢の解説】

1. 交叉性伸展反射 ―― 脊髄レベル
✅ 正しい。一側下肢への侵害刺激で同側が屈曲し反対側が伸展する反射で、脊髄レベルに分類されます。
2. 陽性支持反射 ―― 脊髄レベル
✅ 正しい。足底への圧刺激で下肢が伸展して支持する反射で、脊髄レベルの反射です。
3. 緊張性迷路反射 ―― 中脳レベル
❌ 誤り。緊張性迷路反射はATNR・STNRと同じく脳幹(延髄・橋)レベルの反射です。中脳レベルを担うのは立ち直り反応です。
4. 上肢パラシュート反応 ―― 中脳レベル
✅ 正しい。パラシュート反応(保護伸展反応)は立ち直り反応とともに中脳レベルに分類され、生後6〜9か月ころに出現します。
5. ホッピング反応 ―― 大脳皮質レベル
✅ 正しい。ホッピング反応は平衡反応の一つで大脳皮質レベルに分類され、立位バランスの成立に不可欠です。

【試験対策ポイント】

反射の階層はこの表で丸ごと覚える。

レベル分類代表的な反射・反応
脊髄原始反射屈筋逃避・交叉性伸展・陽性支持・自動歩行・Galant
脳幹(延髄・橋)姿勢反射ATNR・STNR・緊張性迷路反射・連合反応
中脳立ち直り反応頸・体幹・迷路性・視性立ち直り、Landau、パラシュート
大脳皮質平衡反応傾斜反応・ホッピング・ステッピング

覚え方は「脊髄=原始/脳幹=緊張性(TLR・ATNR・STNR)/中脳=立ち直り/皮質=平衡」。「緊張性」と名の付く反射は脳幹、と割り切れば本問のような入れ替えに引っかからない。

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