PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第45問

義肢装具学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第45問(義肢装具学)の正答は 2・4 です。SACHヒールは踵部にクッション材を組み込み、踵接地時の衝撃を吸収して足関節底屈の代わりをする補正です。

問題
靴の補正と目的との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 舟状骨パッド ―― 足根骨部横アーチの支持
  2. 2. SACHヒール ―― 踵接地時のショック吸収
  3. 3. Thomasヒール ―― 外側縦アーチの支持
  4. 4. メタタルザルバ ―― 中足骨頭の免荷
  5. 5. 外側ソールウェッジ ―― 母指球の免荷

正答:2・4番

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解説
■ 正答:2・4番 — SACHヒール/踵接地時のショック吸収、メタタルザルバ/中足骨頭の免荷

SACHヒールは踵部にクッション材を組み込み、踵接地時の衝撃を吸収して足関節底屈の代わりをする補正です。メタタルザルバは中足骨頭のすぐ後方に置く横断状の隆起で、荷重を骨頭より近位に移して中足骨頭部を免荷します。どちらも名称と目的が一致しています。


【各選択肢の解説】

1. 舟状骨パッド ―― 足根骨部横アーチの支持
❌ 誤り。舟状骨パッドは内側縦アーチを支持する目的で扁平足に用います。横アーチの支持に用いるのは中足骨パッドです。
2. SACHヒール ―― 踵接地時のショック吸収
✅ 正しい。SACH(solid ankle cushion heel)は踵の後下方に弾性材を入れ、踵接地時の衝撃吸収と底屈の代償を行います。
3. Thomasヒール ―― 外側縦アーチの支持
❌ 誤り。Thomasヒールはヒールの内側を前方に延長したもので、内側縦アーチを支持し外反扁平足に用います。外側を延長した逆Thomasヒールが内反足用です。
4. メタタルザルバ ―― 中足骨頭の免荷
✅ 正しい。中足骨頭の後方に置くバーで、開張足や中足骨頭部痛(Morton病など)における骨頭部の免荷に用います。
5. 外側ソールウェッジ ―― 母指球の免荷
❌ 誤り。外側ソールウェッジは足部を外がえし(回内)方向に誘導する補正で、内反足・内反膝への対応に用います。母指球の免荷が目的ではありません。

【試験対策ポイント】

靴型装具の補正は「どこを高くして、どちらへ足を傾けるか」で考える。

補正目的・作用
舟状骨パッド内側縦アーチの支持(扁平足)
中足骨パッド横アーチの支持(開張足)
メタタルザルバ中足骨頭部の免荷
Thomasヒールヒール内側を前方延長、内側縦アーチ支持(外反扁平足)
逆Thomasヒールヒール外側を前方延長(内反足)
SACHヒール踵接地時の衝撃吸収・底屈の代償
内側ソールウェッジ足部を内がえしへ誘導(外反足)
外側ソールウェッジ足部を外がえしへ誘導(内反足)
ロッカーバー足趾の背屈を代償し蹴り出しを補助

ウェッジは「置いた側と反対に足が傾く」(内側を高くすると足は外側=内がえしへ傾く)と覚えると混乱しない。

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