第45回 理学療法士国家試験 午後 第76問
内科学・臨床医学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第76問(内科学・臨床医学)の正答は 3 です。糖尿病の診断は空腹時血糖・随時血糖・HbA1cに加え、判定が確定しない境界域では75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行って2時間値で判定します。
問題
糖尿病で正しいのはどれか。
- 1. 膵臓からのインスリンの分泌亢進によって起こる。
- 2. 糖尿病性腎症では血尿が特徴的である。
- 3. 診断のために経口ブドウ糖負荷試験を行う。 ✓
- 4. 血糖値が正常ならば尿糖陽性にならない。
- 5. HbA₁cはインスリン抵抗性の指標になる。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 診断のために経口ブドウ糖負荷試験を行う。
糖尿病の診断は空腹時血糖・随時血糖・HbA1cに加え、判定が確定しない境界域では75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行って2時間値で判定します。空腹時126mg/dL以上、OGTT2時間値200mg/dL以上、随時血糖200mg/dL以上のいずれかで「糖尿病型」と判定されます。
【各選択肢の解説】
1. 膵臓からのインスリンの分泌亢進によって起こる。
❌ 誤り。糖尿病はインスリンの分泌不足(1型・2型後期)や作用不足=インスリン抵抗性(2型)で起こります。分泌亢進では低血糖になります。
❌ 誤り。糖尿病はインスリンの分泌不足(1型・2型後期)や作用不足=インスリン抵抗性(2型)で起こります。分泌亢進では低血糖になります。
2. 糖尿病性腎症では血尿が特徴的である。
❌ 誤り。糖尿病性腎症で特徴的なのは蛋白尿で、早期には微量アルブミン尿として検出されます。血尿が主体なら糸球体腎炎など他疾患を疑います。
❌ 誤り。糖尿病性腎症で特徴的なのは蛋白尿で、早期には微量アルブミン尿として検出されます。血尿が主体なら糸球体腎炎など他疾患を疑います。
3. 診断のために経口ブドウ糖負荷試験を行う。
✅ 正しい。空腹時血糖110〜125mg/dLなどの境界型判定に75gOGTTが用いられます。
✅ 正しい。空腹時血糖110〜125mg/dLなどの境界型判定に75gOGTTが用いられます。
4. 血糖値が正常ならば尿糖陽性にならない。
❌ 誤り。腎の糖再吸収閾値(約160〜180mg/dL)が生まれつき低い腎性糖尿では、血糖が正常でも尿糖が陽性になります。逆に高齢者では高血糖でも尿糖が出にくいことがあります。
❌ 誤り。腎の糖再吸収閾値(約160〜180mg/dL)が生まれつき低い腎性糖尿では、血糖が正常でも尿糖が陽性になります。逆に高齢者では高血糖でも尿糖が出にくいことがあります。
5. HbA1cはインスリン抵抗性の指標になる。
❌ 誤り。HbA1cは赤血球の寿命を反映した過去1〜2か月の平均血糖の指標です。インスリン抵抗性の指標はHOMA-Rです。
❌ 誤り。HbA1cは赤血球の寿命を反映した過去1〜2か月の平均血糖の指標です。インスリン抵抗性の指標はHOMA-Rです。
【試験対策ポイント】
血糖コントロール指標の反映期間は頻出です。HbA1c=約1〜2か月/グリコアルブミン=約2週間/1,5-AG=数日。合併症の三大微小血管障害は「し・め・じ」=神経障害→網膜症→腎症の順に出現しやすいと覚えます。運動療法は空腹時血糖250mg/dL以上や尿ケトン体陽性では禁忌です。
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