第45回 理学療法士国家試験 午後 第77問
内科学・臨床医学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第77問(内科学・臨床医学)の正答は 1・3 です。慢性閉塞性肺疾患(COPD)はタバコ煙を主とする有害物質の長期吸入によって起こる肺の炎症性疾患で、末梢気道病変と肺胞破壊(気腫性病変)が混在します。
問題
慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 喫煙は危険因子である。 ✓
- 2. 片肺に発症することが多い。
- 3. 肺気腫では肺胞の破壊を特徴とする。 ✓
- 4. 肺の換気時の気道抵抗が低下している。
- 5. 酸素取り込みよりも二酸化炭素排出が阻害されやすい。
正答:1・3番
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解説
■ 正答:1・3番 — 喫煙は危険因子である/肺気腫では肺胞の破壊を特徴とする。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)はタバコ煙を主とする有害物質の長期吸入によって起こる肺の炎症性疾患で、末梢気道病変と肺胞破壊(気腫性病変)が混在します。日本のCOPD患者の90%以上が喫煙者で、喫煙は最大の危険因子です。
【各選択肢の解説】
1. 喫煙は危険因子である。
✅ 正しい。COPDは「タバコ病」とも呼ばれ、喫煙指数(1日本数×年数)が高いほど発症リスクが上がります。
✅ 正しい。COPDは「タバコ病」とも呼ばれ、喫煙指数(1日本数×年数)が高いほど発症リスクが上がります。
2. 片肺に発症することが多い。
❌ 誤り。吸入した有害物質は両肺に到達するため、両側性・びまん性に病変が生じます。片側性なら腫瘍や無気肺など他疾患を考えます。
❌ 誤り。吸入した有害物質は両肺に到達するため、両側性・びまん性に病変が生じます。片側性なら腫瘍や無気肺など他疾患を考えます。
3. 肺気腫では肺胞の破壊を特徴とする。
✅ 正しい。終末細気管支より末梢の含気腔が不可逆的に拡大し、肺胞壁が破壊されます。その結果、肺の弾性収縮力が失われます。
✅ 正しい。終末細気管支より末梢の含気腔が不可逆的に拡大し、肺胞壁が破壊されます。その結果、肺の弾性収縮力が失われます。
4. 肺の換気時の気道抵抗が低下している。
❌ 誤り。気道の炎症・分泌物と、肺弾性収縮力低下による呼気時の気道虚脱で気道抵抗は増大します。だからこそ1秒率70%未満の閉塞性換気障害を示します。
❌ 誤り。気道の炎症・分泌物と、肺弾性収縮力低下による呼気時の気道虚脱で気道抵抗は増大します。だからこそ1秒率70%未満の閉塞性換気障害を示します。
5. 酸素取り込みよりも二酸化炭素排出が阻害されやすい。
❌ 誤り。CO2は酸素の約20倍拡散しやすいため、まず低酸素血症(PaO2低下)が先行し、CO2貯留は進行した末期に現れます。
❌ 誤り。CO2は酸素の約20倍拡散しやすいため、まず低酸素血症(PaO2低下)が先行し、CO2貯留は進行した末期に現れます。
【試験対策ポイント】
換気障害の分類は必ず押さえます。
| 型 | 1秒率(FEV1/FVC) | %肺活量 | 代表疾患 |
|---|---|---|---|
| 閉塞性 | 70%未満 | 80%以上 | COPD・気管支喘息 |
| 拘束性 | 70%以上 | 80%未満 | 肺線維症・胸郭変形 |
| 混合性 | 70%未満 | 80%未満 | 進行した肺結核後遺症 |
COPDの理学療法は口すぼめ呼吸(呼気時の気道虚脱を防ぐ)と腹式呼吸、上肢挙上を避けたADL指導が基本。運動中はSpO2 90%未満で中止します。
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