第46回 理学療法士国家試験 午前 第3問
理学療法評価学第46回午前
第46回 理学療法士国家試験 午前 第3問(理学療法評価学)の正答は 4 です。図では患者が閉眼しており、理学療法士が患者の左上肢を包むように支えて空間内に保持している。
問題
理学療法士が、図に示すように患者の左上肢を包むように支え、患者の右指で左の母指をつまむように指示している。
この検査で評価しようとする障害はどれか。
ただし、患者が右指で左母指をつまむ過程を観察することで評価を行う。
- 1. 右上肢の不随意運動
- 2. 右上肢の体性感覚障害
- 3. 左上肢の不随意運動
- 4. 左上肢の体性感覚障害 ✓
- 5. 半側無視
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 左上肢の体性感覚障害
図では患者が閉眼しており、理学療法士が患者の左上肢を包むように支えて空間内に保持している。この状態で右手指により左母指をつまませる検査は母指探し試験(thumb localizing test)であり、左上肢の位置覚(深部感覚)が保たれているかを調べるものである。
【各選択肢の解説】
1. 右上肢の不随意運動
❌ 誤り。不随意運動は安静時や随意運動時の観察、姿勢保持での動揺などから評価する。この検査は目標(左母指)への到達の正確さをみるもので、右上肢の不随意運動を検出する目的ではない。
❌ 誤り。不随意運動は安静時や随意運動時の観察、姿勢保持での動揺などから評価する。この検査は目標(左母指)への到達の正確さをみるもので、右上肢の不随意運動を検出する目的ではない。
2. 右上肢の体性感覚障害
❌ 誤り。右手は「探しに行く側」であり、右上肢の運動機能と感覚が保たれていることがこの検査の前提となる。判定されるのは探される側の情報である。
❌ 誤り。右手は「探しに行く側」であり、右上肢の運動機能と感覚が保たれていることがこの検査の前提となる。判定されるのは探される側の情報である。
3. 左上肢の不随意運動
❌ 誤り。左上肢は検者が包んで支え、他動的に固定されている。左上肢自身の運動は評価対象になっていない。
❌ 誤り。左上肢は検者が包んで支え、他動的に固定されている。左上肢自身の運動は評価対象になっていない。
4. 左上肢の体性感覚障害
✅ 正しい。閉眼下では、左上肢がどこにあるかを知る手がかりは深部感覚(位置覚)だけである。右手が左母指を正確につまめなければ、左上肢の位置覚障害を示す。
✅ 正しい。閉眼下では、左上肢がどこにあるかを知る手がかりは深部感覚(位置覚)だけである。右手が左母指を正確につまめなければ、左上肢の位置覚障害を示す。
5. 半側無視
❌ 誤り。半側無視は線分二等分試験・線分抹消試験・模写など視覚性の課題で評価する。閉眼で行うこの検査では判定できない。
❌ 誤り。半側無視は線分二等分試験・線分抹消試験・模写など視覚性の課題で評価する。閉眼で行うこの検査では判定できない。
【試験対策ポイント】
・母指探し試験の手順=閉眼させる→検者が一側上肢を他動的に空間に保持する→反対側の手でその母指をつまませる。見ているのは保持された側の位置覚。
・重症度は0(正確につまめる)〜3(全く探せない)で段階づける。
・深部感覚の他の検査:位置覚(他動運動の方向を答えさせる)、運動覚、振動覚(128Hz音叉)、Romberg試験(閉眼で動揺が増強=後索性失調)。
・「閉眼で行う検査」は深部感覚の検査。半側無視・失認・失行などの高次脳機能検査は視覚を使う課題であり閉眼では成立しない——この切り分けで正誤が決まる。
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