PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第29問

神経内科学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第29問(神経内科学)の正答は 1 です。この設問は「誤っているのはどれか」を問う否定形の問題なので、正答である1番が誤った記述になります。

問題
Parkinson病患者に抗Parkinson病薬を長期投与した場合に生じ得る症状で誤っているのはどれか。
  1. 1. 高血圧
  2. 2. on-off現象
  3. 3. 精神症状の出現
  4. 4. wearing-off現象
  5. 5. 不随意運動の増強

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 高血圧

この設問は「誤っているのはどれか」を問う否定形の問題なので、正答である1番が誤った記述になります。抗Parkinson病薬(特にL-ドパ)の長期投与では、wearing-off・on-off現象・ジスキネジア(不随意運動)・幻覚や妄想などの精神症状が問題になります。一方、循環器系で生じるのは起立性低血圧であり、高血圧ではありません。


【各選択肢の解説】

1. 高血圧
❌ 誤り。L-ドパやドパミンアゴニストはむしろ血圧を下げ、起立性低血圧を起こしやすくします。Parkinson病自体の自律神経障害も加わり、立ち上がり時のふらつき・失神に注意が必要です。
2. on-off現象
✅ 正しい。服薬時間と無関係に、スイッチを切り替えたように症状が急激に良くなったり悪くなったりする現象で、長期投与例にみられます。
3. 精神症状の出現
✅ 正しい。ドパミン系の過剰刺激により、幻視・妄想・せん妄などの精神症状が出現することがあります。
4. wearing-off現象
✅ 正しい。薬効持続時間が短くなり、次の服薬前に症状が悪化する現象です。服薬から時間が経つほど動きにくくなります。
5. 不随意運動の増強
✅ 正しい。血中濃度がピークとなる時間帯に、口周囲や体幹・四肢に舞踏様のジスキネジアが出現します。

【試験対策ポイント】

wearing-off=時間依存性(薬が切れる頃に悪化)/on-off=時間と無関係に突然変動という区別が最頻出です。理学療法では、症状変動を把握してon時に合わせて訓練時間を設定するのが原則。起立性低血圧があるため急な起き上がりを避け、血圧測定と段階的な起立を行います。すくみ足には視覚的手がかり(床の横線)や聴覚的手がかり(メトロノーム・号令)といった外部刺激(cue)が有効です。

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