PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第37問

人間発達学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第37問(人間発達学)の正答は 1・2 です。歩行開始直後の1歳児は、バランスが不安定なため足を大きく開き(広い歩隔)、下肢が短いため小さな歩幅を素早く刻みます(高い歩行率)。

問題
1歳児よりも3歳児で計測値が減少するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 歩隔(cm) ✓
  2. 2. 歩行率(歩/分) ✓
  3. 3. 1歩行周期(秒)
  4. 4. 単脚支持期(秒)
  5. 5. 重複歩距離(cm)

正答:1・2番

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解説
■ 正答:1・2番 — 歩隔/歩行率

歩行開始直後の1歳児は、バランスが不安定なため足を大きく開き(広い歩隔)、下肢が短いため小さな歩幅を素早く刻みます(高い歩行率)。3歳になると立位バランスと下肢長が発達し、歩隔は狭く・歩行率は低くなり、1歩1歩は大きくゆっくりになります。つまり減少するのはこの2つです。


【各選択肢の解説】

1. 歩隔(cm)
✅ 正しい。減少します。支持基底面を広げてバランスを取る必要がなくなり、成人型の狭い歩隔に近づきます。
2. 歩行率(歩/分)
✅ 正しい。減少します。1歳では約170〜180歩/分と非常に速いピッチですが、3歳では約150歩/分程度に低下し、成人(約110〜120歩/分)へ向かいます。
3. 1歩行周期(秒)
❌ 誤り。増加します。歩行率が下がることは1周期に要する時間が長くなることと同義です。
4. 単脚支持期(秒)
❌ 誤り。増加します。片脚立位の安定性が高まり、立脚期に占める単脚支持の割合・時間ともに延びます。
5. 重複歩距離(cm)
❌ 誤り。増加します。下肢長の伸長に伴って1歩幅・重複歩距離は大きくなります。

【試験対策ポイント】

成熟歩行の完成は7〜8歳ごろです。発達に伴う変化は「速く小刻み・幅広 → ゆっくり大きく・幅狭」の一言で整理できます。減少するのは歩隔・歩行率、増加するのは歩幅・重複歩距離・歩行周期・単脚支持期・立脚期の割合です。幼児歩行のその他の特徴は、上肢の高位保持(high guard)・股関節の外転外旋・膝の過屈曲・足底全体での接地(踵接地が未熟)で、踵接地と相反的な上肢の振りは約1歳半〜2歳で出現します。

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