第46回 理学療法士国家試験 午前 第42問
物理療法第46回午前
第46回 理学療法士国家試験 午前 第42問(物理療法)の正答は 3 です。「温熱の効果でないのはどれか」を問う否定形の問題なので、正答の3番が温熱の効果に当てはまらないものです。
問題
温熱の効果でないのはどれか。
- 1. 鎮痛
- 2. 鎮痙
- 3. 浮腫抑制 ✓
- 4. 組織代謝亢進
- 5. 局所血流量増加
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 浮腫抑制
「温熱の効果でないのはどれか」を問う否定形の問題なので、正答の3番が温熱の効果に当てはまらないものです。温熱は血管を拡張させて局所血流量を増やし、毛細血管透過性も高めるため、浮腫はむしろ増悪します。浮腫の抑制は寒冷療法(+圧迫・挙上)の役割です。
【各選択肢の解説】
1. 鎮痛
✅ 正しい。温熱刺激が太い求心性線維を興奮させてゲートコントロール機構が働くこと、疼痛閾値の上昇、発痛物質の除去促進により鎮痛が得られます。
✅ 正しい。温熱刺激が太い求心性線維を興奮させてゲートコントロール機構が働くこと、疼痛閾値の上昇、発痛物質の除去促進により鎮痛が得られます。
2. 鎮痙
✅ 正しい。筋紡錘のγ運動線維の活動と腱紡錘の感受性が変化し、筋緊張が低下します。ストレッチや関節可動域運動の前処置として用いられます。
✅ 正しい。筋紡錘のγ運動線維の活動と腱紡錘の感受性が変化し、筋緊張が低下します。ストレッチや関節可動域運動の前処置として用いられます。
3. 浮腫抑制
❌ 誤り。血管拡張と血管透過性亢進により組織への滲出が増え、浮腫は助長されます。急性炎症期・外傷直後に温熱が禁忌とされる理由の一つです。
❌ 誤り。血管拡張と血管透過性亢進により組織への滲出が増え、浮腫は助長されます。急性炎症期・外傷直後に温熱が禁忌とされる理由の一つです。
4. 組織代謝亢進
✅ 正しい。温度が上がると酵素活性・代謝率が高まります(およそ10℃上昇で代謝は2〜3倍)。
✅ 正しい。温度が上がると酵素活性・代謝率が高まります(およそ10℃上昇で代謝は2〜3倍)。
5. 局所血流量増加
✅ 正しい。皮膚温受容器を介した反射性の血管拡張と、局所の直接作用により血流が増加します。
✅ 正しい。皮膚温受容器を介した反射性の血管拡張と、局所の直接作用により血流が増加します。
【試験対策ポイント】
温熱と寒冷の作用は正反対として対比で覚えます。温熱=血管拡張・血流増加・代謝亢進・筋緊張低下・コラーゲン伸張性増加・浮腫増悪/寒冷=血管収縮・血流減少・代謝低下・浮腫と炎症の抑制・神経伝導速度低下・疼痛閾値上昇。外傷急性期はRICE(安静・冷却・圧迫・挙上)で寒冷を用い、48時間以降の亜急性期以降に温熱へ移行します。温熱の禁忌は急性炎症・出血傾向・悪性腫瘍・知覚脱失・循環障害(閉塞性動脈硬化症など)・意思疎通困難です。伸張性を高める目的では、温めながら/温めた直後にストレッチを行うのが効果的です。
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