PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第43問

物理療法第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第43問(物理療法)の正答は 4 です。干渉波療法は、周波数がわずかに異なる2組の中周波電流(およそ4,000〜5,000 Hz)を体内で交差させ、その差の周波数(うなり=ビート、1〜100 Hz程度)で深部組織を刺激する治療法です。

問題
物理療法で4,000〜5,000 Hzの周波数帯の波形を使用するのはどれか。
  1. 1. 極超短波療法
  2. 2. 超短波療法
  3. 3. 超音波療法
  4. 4. 干渉波療法
  5. 5. 低周波療法

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 干渉波療法

干渉波療法は、周波数がわずかに異なる2組の中周波電流(およそ4,000〜5,000 Hz)を体内で交差させ、その差の周波数(うなり=ビート、1〜100 Hz程度)で深部組織を刺激する治療法です。搬送波が中周波帯であるため皮膚抵抗が低く、痛みが少ないまま深部に到達します。


【各選択肢の解説】

1. 極超短波療法
❌ 誤り。マイクロ波療法とも呼ばれ、2,450 MHzの電磁波を用いる深部温熱療法です。金属・ペースメーカー・眼球・成長期の骨端線には禁忌です。
2. 超短波療法
❌ 誤り。27.12 MHz(27 MHz帯)の高周波電磁波を用いる深部温熱療法です。周波数帯が桁違いに高くなります。
3. 超音波療法
❌ 誤り。電流ではなく機械的振動(音波)を用います。周波数は1 MHz(深部3〜5cm)と3 MHz(浅部)で、強度は0.5〜2.0 W/cm²が標準です。
4. 干渉波療法
✅ 正しい。4,000〜5,000 Hzの中周波を2組用い、その干渉によって生じる低周波成分で疼痛緩和・筋収縮を得ます。
5. 低周波療法
❌ 誤り。TENSやEMSに代表され、1〜1,000 Hz程度の低周波電流を用います。皮膚抵抗が高く、ピリピリした刺激感が強いのが特徴です。

【試験対策ポイント】

物理療法の周波数は数値で覚えるしかない頻出項目です。

療法周波数作用の深さ・特徴
低周波(TENS・EMS)1〜1,000 Hz表在・刺激感が強い
干渉波4,000〜5,000 Hz(中周波)深部まで到達・刺激感が少ない
超短波27.12 MHz深部温熱(電磁波)
極超短波(マイクロ波)2,450 MHz深部温熱(電磁波)
超音波1 MHz(深部)/3 MHz(浅部)温熱+非温熱(微細マッサージ)

TENSの疼痛緩和機序はゲートコントロール理論(太い求心線維Aβの刺激で細いC線維の痛み情報を脊髄後角で抑制)と、低頻度高強度刺激による内因性オピオイド(エンドルフィン)遊離の2つ。電磁波療法は体内金属・ペースメーカー・妊娠子宮・眼球・知覚脱失部位が禁忌である点も必ず押さえましょう。

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