PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第48問

運動学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第48問(運動学)の正答は 3 です。「誤っているのはどれか」を問う否定形の問題なので、正答の3番が誤った記述になります。

問題
運動学習が進んだ段階で生じる変化で誤っているのはどれか。
  1. 1. 視覚的手がかりへの依存度が減る。
  2. 2. 別の課題への転移が容易になる。
  3. 3. 注意の集中がより必要になる。 ✓
  4. 4. 試行間のばらつきが減少する。
  5. 5. 自己修正の精度が高くなる。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 注意の集中がより必要になる。

「誤っているのはどれか」を問う否定形の問題なので、正答の3番が誤った記述になります。運動学習が進んで自動化段階に達すると、注意資源をほとんど使わずに運動を遂行できるようになり、会話をしながら歩くといった二重課題が可能になります。強い注意集中を要するのは学習初期(認知段階)です。


【各選択肢の解説】

1. 視覚的手がかりへの依存度が減る。
✅ 正しい。学習初期は視覚に頼りますが、習熟すると固有受容感覚(内在的フィードバック)を主体に運動を制御できるようになります。
2. 別の課題への転移が容易になる。
✅ 正しい。運動プログラムが般化(一般化)することで、類似した課題や異なる環境への転移が起こりやすくなります。
3. 注意の集中がより必要になる。
❌ 誤り。逆で、必要な注意量は減ります。歩きながら会話する・周囲を見るなどの二重課題が可能になることが自動化の指標です。
4. 試行間のばらつきが減少する。
✅ 正しい。遂行の一貫性が高まり、試行ごとの誤差(変動性)が小さくなります。
5. 自己修正の精度が高くなる。
✅ 正しい。自分で誤りを検出・修正できるようになり、外部からのフィードバック(結果の知識KR)への依存が減っていきます。

【試験対策ポイント】

Fitts & Posnerの3段階を軸に整理します。①認知段階=何をすべきかを言語的に理解する時期。誤差が大きく、注意を多く必要とし、教示やデモが有効。②連合段階=誤差が減り運動が滑らかになる時期。③自動化段階=注意をほとんど要さず、二重課題が可能で、ばらつきが小さい時期。フィードバックでは、KR(結果の知識)とKP(パフォーマンスの知識)、学習初期は頻回に、後期は頻度を下げる(要約・帯域幅フィードバック)ほうが保持と転移に有利であること、ランダム練習は習得は遅いが保持・転移に優れる(文脈干渉効果)ことも頻出です。

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