PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第55問

解剖学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第55問(解剖学)の正答は 3 です。腓腹神経は、脛骨神経由来の内側腓腹皮神経と総腓骨神経由来の交通枝が合流してできる純粋な皮枝(知覚神経)です。

問題
運動神経線維を含まない神経はどれか。
  1. 1. 外側足底神経
  2. 2. 大後頭神経
  3. 3. 腓腹神経
  4. 4. 肋間神経
  5. 5. 胸背神経

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 腓腹神経

腓腹神経は、脛骨神経由来の内側腓腹皮神経と総腓骨神経由来の交通枝が合流してできる純粋な皮枝(知覚神経)です。下腿後外側から足背外側縁・小趾に分布し、運動線維を含みません。神経生検や神経移植のドナーに用いられるのはこのためです。


【各選択肢の解説】

1. 外側足底神経
❌ 誤り。脛骨神経の終枝で、小趾外転筋・母趾内転筋・骨間筋などの足部内在筋を支配する運動線維を含む混合神経です。
2. 大後頭神経
❌ 誤り。第2頸神経後枝の枝で後頭部の知覚が主体ですが、頭半棘筋などへの運動枝を出す混合神経です。純粋な知覚神経ではありません。
3. 腓腹神経
✅ 正しい。下腿後外側〜足外側縁の知覚だけを担う純知覚神経で、運動線維を含みません。障害されても感覚障害のみで筋力低下は生じません。
4. 肋間神経
❌ 誤り。胸神経前枝で、外・内肋間筋や腹壁筋を支配する運動線維と胸腹壁の知覚線維をあわせもつ混合神経です。
5. 胸背神経
❌ 誤り。腕神経叢後神経束から出て広背筋を支配する運動神経です。

【試験対策ポイント】

「運動線維を含まない=純粋知覚神経」は数が限られるので、名前で覚えるのが得策です。

純粋な知覚神経分布領域
腓腹神経下腿後外側〜足背外側縁・小趾
伏在神経(大腿神経の皮枝)下腿内側〜足内側縁
外側大腿皮神経大腿外側(絞扼=知覚異常性大腿痛)
内側・外側前腕皮神経前腕の知覚
後大腿皮神経大腿後面

判別のコツは名前に「皮」が付くものは知覚のみという原則。腓腹神経は「皮」が付かないのに純知覚という例外なので、ここだけ単独で暗記しておきましょう。

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