第46回 理学療法士国家試験 午前 第55問
第46回 理学療法士国家試験 午前 第55問(解剖学)の正答は 3 です。腓腹神経は、脛骨神経由来の内側腓腹皮神経と総腓骨神経由来の交通枝が合流してできる純粋な皮枝(知覚神経)です。
- 1. 外側足底神経
- 2. 大後頭神経
- 3. 腓腹神経 ✓
- 4. 肋間神経
- 5. 胸背神経
正答:3番
初回正答率 31.6%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
腓腹神経は、脛骨神経由来の内側腓腹皮神経と総腓骨神経由来の交通枝が合流してできる純粋な皮枝(知覚神経)です。下腿後外側から足背外側縁・小趾に分布し、運動線維を含みません。神経生検や神経移植のドナーに用いられるのはこのためです。
【各選択肢の解説】
❌ 誤り。脛骨神経の終枝で、小趾外転筋・母趾内転筋・骨間筋などの足部内在筋を支配する運動線維を含む混合神経です。
❌ 誤り。第2頸神経後枝の枝で後頭部の知覚が主体ですが、頭半棘筋などへの運動枝を出す混合神経です。純粋な知覚神経ではありません。
✅ 正しい。下腿後外側〜足外側縁の知覚だけを担う純知覚神経で、運動線維を含みません。障害されても感覚障害のみで筋力低下は生じません。
❌ 誤り。胸神経前枝で、外・内肋間筋や腹壁筋を支配する運動線維と胸腹壁の知覚線維をあわせもつ混合神経です。
❌ 誤り。腕神経叢後神経束から出て広背筋を支配する運動神経です。
【試験対策ポイント】
「運動線維を含まない=純粋知覚神経」は、代表的なものを名前で覚えておくのが得策です。
| 純粋な知覚神経(代表例) | 分布領域 |
|---|---|
| 腓腹神経 | 下腿後外側〜足背外側縁・小趾 |
| 伏在神経(大腿神経の皮枝) | 下腿内側〜足内側縁 |
| 外側大腿皮神経 | 大腿外側(絞扼=知覚異常性大腿痛) |
| 内側・外側前腕皮神経 | 前腕の知覚 |
| 後大腿皮神経 | 大腿後面 |
| 小後頭神経・大耳介神経・頸横神経・鎖骨上神経(頸神経叢の皮枝) | 後頭部外側・耳介周囲・前頸部・鎖骨付近〜肩の皮膚 |
判別の目安として、名前が「〜皮神経」の神経(外側大腿皮神経・後大腿皮神経・内側前腕皮神経など)は皮膚に分布する知覚神経です。ただし筋皮神経は、名前に「皮」が付いても烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋を支配する混合神経です。逆に、腓腹神経・伏在神経や頸神経叢の皮枝(小後頭神経など)のように、「皮」が付かなくても純知覚の神経があります。名前の字だけで判断せず、表の代表例とセットで覚えましょう。本問の大後頭神経(第2頸神経後枝の枝で、頭半棘筋への運動枝を含む)と、小後頭神経(頸神経叢の皮枝で、知覚のみ)の取り違えにも注意します。
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