PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第35問

神経内科学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第35問(神経内科学)の正答は 1・5 です。機能残存レベルとは「正常な機能が残っている最下位の髄節」で、その1つ下の髄節から知覚が脱失します。

問題
脊髄損傷の機能残存レベルと知覚障害との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. T5 ―― 乳頭以下の痛覚脱失
  2. 2. T10 ―― 剣状突起以下の痛覚脱失
  3. 3. T12 ―― 臍部以下の痛覚脱失
  4. 4. L2 ―― 鼠径部以下の痛覚脱失
  5. 5. S2 ―― 会陰部サドル型痛覚脱失

正答:1・5番

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解説
■ 正答:1・5番 — T5 ―― 乳頭以下の痛覚脱失/S2 ―― 会陰部サドル型痛覚脱失

機能残存レベルとは「正常な機能が残っている最下位の髄節」で、その1つ下の髄節から知覚が脱失します。乳頭線はT4皮膚分節に相当するのでT5残存なら乳頭のすぐ下から、S2残存ならS3以下=会陰部のサドル型に痛覚脱失が生じます。


【各選択肢の解説】

1. T5 ―― 乳頭以下の痛覚脱失
✅ 正しい。乳頭線がT4なので、T5まで機能が残存していれば脱失域は乳頭のすぐ下(胸部下方)から始まります。
2. T10 ―― 剣状突起以下の痛覚脱失
❌ 誤り。剣状突起はT6の高さです。T10残存であれば臍のやや下から下が痛覚脱失となります。
3. T12 ―― 臍部以下の痛覚脱失
❌ 誤り。臍はT10の高さです。T12残存では鼠径部以下が痛覚脱失となります。
4. L2 ―― 鼠径部以下の痛覚脱失
❌ 誤り。鼠径部はL1(T12〜L1)の高さです。L2残存では大腿前面より遠位が痛覚脱失となります。
5. S2 ―― 会陰部サドル型痛覚脱失
✅ 正しい。S3〜S5が会陰・肛門周囲を支配するため、S2残存では馬に乗ったときに接する部分(サドル領域)の痛覚が脱失します。

【試験対策ポイント】

デルマトームの目印は丸暗記が必要です。

髄節体表の目印
C4鎖骨・肩上部
T4乳頭線
T6剣状突起
T10
T12〜L1鼠径部
S3〜S5会陰部(サドル領域)

上肢ではC6=母指、C7=中指、C8=小指、下肢ではL4=下腿内側〜内果、L5=足背・第1趾間、S1=足部外側・小趾が定番です。「機能残存レベル=正常な最下位髄節」であり、知覚脱失はその1つ下から始まる、という前提を取り違えないことが得点の分かれ目になります。

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