第46回 理学療法士国家試験 午後 第42問
義肢装具学第46回午後
第46回 理学療法士国家試験 午後 第42問(義肢装具学)の正答は 2・3・4・5 です。「2つ選べ」の設問ですが、実際には選択肢2〜5がいずれも大腿義足使用者への適切な指導内容にあたり、複数の選択肢が正答として扱われた問題です。
問題
大腿義足使用者のADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 椅子から立ち上がるときは、非義足側を前方に出す。
- 2. 床上のものを拾うときは、非義足側を前方に出す。 ✓
- 3. 30 cmの溝をまたぐときは、義足側からまたぐ。 ✓
- 4. ズボンを履くときは、義足側から履く。 ✓
- 5. 階段を上るときは、非義足側から上る。 ✓
正答:2と3/4と5 のいずれか
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解説
■ 正答:2・3・4・5番(複数正答)— 選択肢1以外はすべて正しいADL指導です
「2つ選べ」の設問ですが、実際には選択肢2〜5がいずれも大腿義足使用者への適切な指導内容にあたり、複数の選択肢が正答として扱われた問題です。原則は「荷重や支持が必要な場面では非義足側(健側)を使い、振り出しや先行が必要な場面では義足側を先に出す」ことです。
【各選択肢の解説】
1. 椅子から立ち上がるときは、非義足側を前方に出す。
❌ 誤り。立ち上がりでは義足側を前方に出し、非義足側を後方に引いてその足で床を強く押します。膝継手のある義足側では体重を支えて立ち上がる力が出せないためです。
❌ 誤り。立ち上がりでは義足側を前方に出し、非義足側を後方に引いてその足で床を強く押します。膝継手のある義足側では体重を支えて立ち上がる力が出せないためです。
2. 床上のものを拾うときは、非義足側を前方に出す。
✅ 正しい。義足側を後方へ引き、非義足側を前に出して膝を曲げながら(前後に足を開いた姿勢で)拾います。義足側の膝は曲げて荷重を支えられないためです。
✅ 正しい。義足側を後方へ引き、非義足側を前に出して膝を曲げながら(前後に足を開いた姿勢で)拾います。義足側の膝は曲げて荷重を支えられないためです。
3. 30 cmの溝をまたぐときは、義足側からまたぐ。
✅ 正しい。非義足側を支持脚として残し、義足側を先に振り出してまたぎます。支持は必ず健側で行うのが原則です。
✅ 正しい。非義足側を支持脚として残し、義足側を先に振り出してまたぎます。支持は必ず健側で行うのが原則です。
4. ズボンを履くときは、義足側から履く。
✅ 正しい。更衣は「着るときは患側から、脱ぐときは健側から」が原則で、義足を装着した側から先に通します。
✅ 正しい。更衣は「着るときは患側から、脱ぐときは健側から」が原則で、義足を装着した側から先に通します。
5. 階段を上るときは、非義足側から上る。
✅ 正しい。上りは健側(非義足側)から、下りは義足側からが原則です。上りは持ち上げる力が要るため健側が先、下りは体重を支えながら降ろすため健側を後に残します。
✅ 正しい。上りは健側(非義足側)から、下りは義足側からが原則です。上りは持ち上げる力が要るため健側が先、下りは体重を支えながら降ろすため健側を後に残します。
【試験対策ポイント】
大腿義足のADL指導は「支える側は健側/先に動かす側は状況で変わる」で整理できます。階段・段差=上りは健側から、下りは義足側から。更衣=着患脱健(着るときは義足側から)。立ち上がり・床からの立ち上がり=健側を後ろに引いて荷重。設問の一部が学説上あいまいだったり、複数の選択肢が同時に正しくなったりする場合、公式に複数正答として処理されることがあります。本問はその一例なので、選択肢1が明確に誤りであることだけを確実に押さえておけば十分です。
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