PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第81問

臨床心理学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第81問(臨床心理学)の正答は 4 です。認知行動療法は、Pavlovの古典的条件づけ・Skinnerのオペラント条件づけといった学習理論を基盤とする行動療法に、認知理論(Beckの認知療法)を統合した治療法です。

問題
学習理論に基づく技法を用いた療法はどれか。
  1. 1. 内観療法
  2. 2. 箱庭療法
  3. 3. 交流分析
  4. 4. 認知行動療法
  5. 5. 精神分析療法

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 認知行動療法

認知行動療法は、Pavlovの古典的条件づけ・Skinnerのオペラント条件づけといった学習理論を基盤とする行動療法に、認知理論(Beckの認知療法)を統合した治療法です。系統的脱感作・曝露反応妨害法・トークンエコノミーなどの技法は、いずれも学習理論から導かれています。


【各選択肢の解説】

1. 内観療法
❌ 誤り。吉本伊信が創始した日本独自の療法で、身近な人に「してもらったこと・して返したこと・迷惑をかけたこと」を集中的に想起し自己洞察を深めます。学習理論とは無関係です。
2. 箱庭療法
❌ 誤り。砂箱にミニチュアを自由に配置させる非言語的療法で、Jungの分析心理学に基づきます。
3. 交流分析
❌ 誤り。Berneが創始し、自我状態(P・A・C)や対人交流のパターンを分析するもので、精神分析の流れをくみます。
4. 認知行動療法
✅ 正しい。学習理論に基づく行動的技法と、認知の歪みの修正を組み合わせます。うつ病・不安症・強迫症のほか、慢性疼痛の理学療法でも活用されます。
5. 精神分析療法
❌ 誤り。Freudが創始し、自由連想法や転移の分析を通じて無意識の葛藤に迫るもので、理論的背景が学習理論とは異なります。

【試験対策ポイント】

精神療法は理論的背景で分類して覚えます。学習理論=行動療法・認知行動療法精神分析理論=精神分析療法・交流分析分析心理学(Jung)=箱庭療法人間性心理学(Rogers)=来談者中心療法日本独自=森田療法(あるがまま・神経症)・内観療法。慢性疼痛や運動継続の動機づけの文脈で、理学療法士が関わる療法としても認知行動療法は頻出です。

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