PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第41問

臨床心理学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第41問(臨床心理学)の正答は 1 です。左中大脳動脈は左半球の外側面(前頭葉・側頭葉・頭頂葉の広範囲)を灌流するため、優位半球症状である失語・観念運動失行が生じやすくなります。

問題
左中大脳動脈閉塞で生じやすい高次脳機能障害はどれか。
  1. 1. 自然にバイバイと手を振ることはできるが、指示されるとできない。
  2. 2. 着る手順を説明できるが、誤った着方をする。
  3. 3. 重度の運動麻痺があるのに、歩けると主張する。
  4. 4. 視界の左半分にある物を見落とす。
  5. 5. 色紙の色分けができない。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 自然にバイバイと手を振ることはできるが、指示されるとできない。

左中大脳動脈は左半球の外側面(前頭葉・側頭葉・頭頂葉の広範囲)を灌流するため、優位半球症状である失語・観念運動失行が生じやすくなります。「自然な場面ではできるのに、命令されるとできない」という自動-意図解離は観念運動失行の典型像で、左頭頂葉(縁上回)の損傷で出現します。


【各選択肢の解説】

1. 自然にバイバイと手を振ることはできるが、指示されるとできない。
✅ 正しい。観念運動失行の自動-意図解離であり、左頭頂葉(左中大脳動脈領域)の損傷で生じます。
2. 着る手順を説明できるが、誤った着方をする。
❌ 誤り。着衣失行(着衣障害)で、劣位半球=右頭頂葉の損傷で出現します。右中大脳動脈閉塞の症状です。
3. 重度の運動麻痺があるのに、歩けると主張する。
❌ 誤り。病態失認で、左片麻痺を否認する右半球損傷の症状です。
4. 視界の左半分にある物を見落とす。
❌ 誤り。左半側空間無視で、右頭頂葉(右中大脳動脈領域)の損傷で生じます。
5. 色紙の色分けができない。
❌ 誤り。色の弁別・分類ができない色彩失認は後頭葉の障害で、後大脳動脈領域の症状です。

【試験対策ポイント】

左右の半球症状を対にして覚えるのが最短です。

損傷側代表的な高次脳機能障害
左(優位)半球失語、観念失行、観念運動失行、失算、Gerstmann症候群
右(劣位)半球半側空間無視、病態失認、着衣失行、構成障害、地誌的障害

中大脳動脈=外側面(前頭・側頭・頭頂)/前大脳動脈=内側面(下肢麻痺・尿失禁)/後大脳動脈=後頭葉(同名半盲・色彩失認・視覚失認)という灌流域の対応も必ずセットで押さえましょう。

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