第46回 理学療法士国家試験 午後 第84問
理学療法管理学第46回午後
第46回 理学療法士国家試験 午後 第84問(理学療法管理学)の正答は 4 です。これは利点として誤っているものを選ぶ問題です。
問題
クリニカルパスの利点として誤っているのはどれか。
- 1. 医療の標準化
- 2. 業務の効率化
- 3. 入院期間の短縮
- 4. 責任所在の分散化 ✓
- 5. 患者に対する治療説明への利用
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 責任所在の分散化
これは利点として誤っているものを選ぶ問題です。クリニカルパスは疾患ごとに標準的な検査・治療・ケアの内容と時期を時間軸で一覧化した診療計画表で、誰が・いつ・何を行うかが明示されるため責任の所在はむしろ明確化されます。したがって「分散化」は利点ではなく、4番が正答です。
【各選択肢の解説】
1. 医療の標準化
✅ 正しい。根拠に基づく標準的な診療の流れを共有することで、担当者による内容のばらつきを減らし医療の質を均てん化できます。
✅ 正しい。根拠に基づく標準的な診療の流れを共有することで、担当者による内容のばらつきを減らし医療の質を均てん化できます。
2. 業務の効率化
✅ 正しい。指示や記録の重複が減り、チーム内の情報共有が容易になるため、業務の効率化と医療安全の向上につながります。
✅ 正しい。指示や記録の重複が減り、チーム内の情報共有が容易になるため、業務の効率化と医療安全の向上につながります。
3. 入院期間の短縮
✅ 正しい。到達目標と日程が明確になることで無駄な待機が減り、在院日数の短縮とコスト管理に寄与します。
✅ 正しい。到達目標と日程が明確になることで無駄な待機が減り、在院日数の短縮とコスト管理に寄与します。
4. 責任所在の分散化
❌ 誤り。パスでは職種ごとの担当業務と実施時期が明記されるため、責任の所在は明確化されます。分散化は利点ではありません。
❌ 誤り。パスでは職種ごとの担当業務と実施時期が明記されるため、責任の所在は明確化されます。分散化は利点ではありません。
5. 患者に対する治療説明への利用
✅ 正しい。患者用パスを用いて入院から退院までの見通しを説明でき、インフォームド・コンセントと患者の主体的参加を促進します。
✅ 正しい。患者用パスを用いて入院から退院までの見通しを説明でき、インフォームド・コンセントと患者の主体的参加を促進します。
【試験対策ポイント】
クリニカルパスで押さえるべき用語はバリアンス(設定した経過から外れること。分析して改善に活かす)とアウトカム(各時点で達成すべき目標)です。理学療法では人工股関節・膝関節全置換術、大腿骨近位部骨折、脳卒中などで用いられ、予定どおり進まない症例こそバリアンスとして検討するという運用を理解しておきましょう。標準化の一方で、個別性への配慮が犠牲になりうる点が唯一の欠点として問われます。
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