PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第38問

義肢装具学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第38問(義肢装具学)の正答は 2・3 です。たわみ式(フレックス式)足継手は継手部の弾性体がたわむことで底屈・背屈のどちらの動きにも弾性抵抗を生じます。

問題
装具の足継手の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 前方制動式は底屈を抑制する。
  2. 2. たわみ式は底背屈の両方に抵抗を生じる。
  3. 3. 遊動式は底背屈の可動範囲を設定することができる。
  4. 4. クレンザックはバネの反発力によって底屈を補助する。
  5. 5. ダブルクレンザックは制動範囲の再調節が困難である。

正答:2・3番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2・3番 — たわみ式は底背屈の両方に抵抗を生じる/遊動式は底背屈の可動範囲を設定することができる

たわみ式(フレックス式)足継手は継手部の弾性体がたわむことで底屈・背屈のどちらの動きにも弾性抵抗を生じます。遊動式足継手は底背屈が可能な可動継手で、前後のストップ(ピン)やバネを組み込むことで底屈・背屈それぞれの可動範囲を設定・調整できます。


【各選択肢の解説】

1. 前方制動式は底屈を抑制する。
❌ 誤り。足継手の前方にストップを設ける前方制動式は、下腿が前傾する動き=背屈を制動します。底屈を抑制するのは後方制動式(後方ストップ)で、下垂足の遊脚時の尖足を防ぐ目的で用います。
2. たわみ式は底背屈の両方に抵抗を生じる。
✅ 正しい。弾性体のたわみを利用するため、底屈方向にも背屈方向にも抵抗が働き、動きを滑らかに制動します。プラスチック製の支柱がしなるプラスチックAFOも同様の性質をもちます。
3. 遊動式は底背屈の可動範囲を設定することができる。
✅ 正しい。遊動式(可動)足継手はストップやバネの組み込みにより、底屈・背屈それぞれの可動範囲を必要に応じて制限・設定できます。
4. クレンザックはバネの反発力によって底屈を補助する。
❌ 誤り。クレンザック継手は後方の穴にバネを入れ、その反発力で背屈を補助します。下垂足(腓骨神経麻痺など)で遊脚期のつま先の引っかかりを防ぐのが目的です。
5. ダブルクレンザックは制動範囲の再調節が困難である。
❌ 誤り。ダブルクレンザック継手は前後2か所にピンやバネを入れられ、ネジで底屈・背屈の制動角度を後から容易に再調節できるのが最大の利点です。回復に伴う可動域の変化に合わせられるため、麻痺の変化が予測される症例に適します。

【試験対策ポイント】

足継手の機能は「どちらの動きを止める/助けるか」で整理します。

継手機能主な適応
後方制動(後方ストップ)底屈を制限下垂足・遊脚期の尖足
前方制動(前方ストップ)背屈を制限下腿三頭筋麻痺・膝折れ
クレンザックバネで背屈を補助腓骨神経麻痺による下垂足
ダブルクレンザック底背屈とも角度を調節可能麻痺の程度が変化する症例
たわみ式底背屈の両方に弾性抵抗軽度の背屈筋力低下

後方のバネ=背屈補助後方のストップ=底屈制限という対応をおさえておくと迷いません。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「理学療法学(評価・治療)」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第47回 全問一覧

▶ 義肢装具学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)