第47回 理学療法士国家試験 午前 第54問
解剖学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第54問(解剖学)の正答は 2・4 です。外側皮質脊髄路(錐体路)は大脳皮質の運動関連領野から起こり、放線冠→内包後脚→大脳脚→橋底部→延髄錐体と下行し、延髄下端の錐体交叉で約80〜90%が対側へ交叉して脊髄側索を下行、前角の運動ニューロンに終わります。
問題
外側皮質脊髄路について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 後索を通る。
- 2. 延髄で交叉する。 ✓
- 3. 運動前野からの投射線維を含まない。
- 4. 脊髄で前角細胞にシナプス結合する。 ✓
- 5. 上肢に対応する線維は下肢に対応する線維よりも外側にある。
正答:2・4番
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解説
■ 正答:2・4番 — 延髄で交叉する/脊髄で前角細胞にシナプス結合する
外側皮質脊髄路(錐体路)は大脳皮質の運動関連領野から起こり、放線冠→内包後脚→大脳脚→橋底部→延髄錐体と下行し、延髄下端の錐体交叉で約80〜90%が対側へ交叉して脊髄側索を下行、前角の運動ニューロンに終わります。
【各選択肢の解説】
1. 後索を通る。
❌ 誤り。後索(薄束・楔状束)は深部感覚・識別性触覚の上行路。皮質脊髄路が下行するのは側索である。
❌ 誤り。後索(薄束・楔状束)は深部感覚・識別性触覚の上行路。皮質脊髄路が下行するのは側索である。
2. 延髄で交叉する。
✅ 正しい。延髄下端の錐体交叉で対側へ移り、外側皮質脊髄路となる。
✅ 正しい。延髄下端の錐体交叉で対側へ移り、外側皮質脊髄路となる。
3. 運動前野からの投射線維を含まない。
❌ 誤り。一次運動野(4野)だけでなく、運動前野・補足運動野(6野)や頭頂葉の体性感覚野からの線維も含む。
❌ 誤り。一次運動野(4野)だけでなく、運動前野・補足運動野(6野)や頭頂葉の体性感覚野からの線維も含む。
4. 脊髄で前角細胞にシナプス結合する。
✅ 正しい。ヒトでは前角のα運動ニューロンに単シナプス性に結合する線維もあり、手指の巧緻運動を担う。
✅ 正しい。ヒトでは前角のα運動ニューロンに単シナプス性に結合する線維もあり、手指の巧緻運動を担う。
5. 上肢に対応する線維は下肢に対応する線維よりも外側にある。
❌ 誤り。逆で、側索内の体部位局在は内側が上肢(頸髄)、外側が下肢(腰仙髄)である。
❌ 誤り。逆で、側索内の体部位局在は内側が上肢(頸髄)、外側が下肢(腰仙髄)である。
【試験対策ポイント】
錐体路の走行を順番で丸暗記する。中心前回→放線冠→内包後脚→大脳脚(中3/5)→橋底部→延髄錐体→錐体交叉(約90%)→対側側索=外側皮質脊髄路→前角細胞。交叉しなかった約10%は前皮質脊髄路として同側前索を下行し、支配する髄節で交叉して主に体幹筋を支配する。上位運動ニューロン障害では痙性麻痺・深部腱反射亢進・Babinski徴候陽性・病的反射出現・筋萎縮は軽度、下位運動ニューロン障害では弛緩性麻痺・腱反射消失・著明な筋萎縮・線維束性収縮となる対比が最頻出。
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