第47回 理学療法士国家試験 午前 第68問
生理学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第68問(生理学)の正答は 4 です。成長ホルモン(GH)は下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモンで、成人になっても分泌は続きます。
問題
成長ホルモンについて誤っているのはどれか。
- 1. 蛋白質である。
- 2. 下垂体前葉で合成される。
- 3. 下垂体前葉から分泌される。
- 4. 成人になると分泌が停止する。 ✓
- 5. 小児期の分泌不全によって低身長をきたす。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 成人になると分泌が停止する。
成長ホルモン(GH)は下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモンで、成人になっても分泌は続きます。成人期には骨の長軸成長ではなく、蛋白同化・脂肪分解・血糖上昇といった代謝調節に働き、分泌不全では体脂肪増加・筋量低下・QOL低下をきたします。
【各選択肢の解説】
1. 蛋白質である。
✅ 正しい。191個のアミノ酸からなるペプチド(蛋白)ホルモンで、水溶性のため細胞膜上の受容体に結合する。
✅ 正しい。191個のアミノ酸からなるペプチド(蛋白)ホルモンで、水溶性のため細胞膜上の受容体に結合する。
2. 下垂体前葉で合成される。
✅ 正しい。下垂体前葉の成長ホルモン産生細胞で合成される。
✅ 正しい。下垂体前葉の成長ホルモン産生細胞で合成される。
3. 下垂体前葉から分泌される。
✅ 正しい。視床下部のGHRHにより分泌が促進され、ソマトスタチンにより抑制される。
✅ 正しい。視床下部のGHRHにより分泌が促進され、ソマトスタチンにより抑制される。
4. 成人になると分泌が停止する。
❌ 誤り。分泌量は思春期にピークとなり加齢とともに減少するが、生涯にわたって分泌は続く。入眠後の深睡眠(徐波睡眠)時に分泌が高まる。
❌ 誤り。分泌量は思春期にピークとなり加齢とともに減少するが、生涯にわたって分泌は続く。入眠後の深睡眠(徐波睡眠)時に分泌が高まる。
5. 小児期の分泌不全によって低身長をきたす。
✅ 正しい。成長ホルモン分泌不全性低身長症となる。逆に骨端線閉鎖前の過剰分泌は下垂体性巨人症、閉鎖後は先端巨大症を生じる。
✅ 正しい。成長ホルモン分泌不全性低身長症となる。逆に骨端線閉鎖前の過剰分泌は下垂体性巨人症、閉鎖後は先端巨大症を生じる。
【試験対策ポイント】
下垂体前葉ホルモンは6つ=成長ホルモン(GH)・プロラクチン(PRL)・甲状腺刺激ホルモン(TSH)・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)・卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体形成ホルモン(LH)。後葉から放出されるのはバソプレシン(ADH)とオキシトシンの2つだけで、これらは視床下部の視索上核・室傍核で合成されて後葉へ運ばれる点が引っかけになる。GHは肝臓でIGF-1(ソマトメジンC)の産生を促し、骨端軟骨に作用して長軸成長をもたらす。GH分泌は睡眠・運動・低血糖・空腹で促進、高血糖・肥満で抑制される。
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