PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第70問

運動学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第70問(運動学)の正答は 3 です。腕橈骨筋は上腕骨外側顆上稜から起こり橈骨茎状突起に停止するため、前腕を中間位(回内も回外もしていない位置)へ引き戻す方向に働きます。

問題
前腕の回内と回外の両方に働くのはどれか。
  1. 1. 上腕二頭筋
  2. 2. 上腕筋
  3. 3. 腕橈骨筋
  4. 4. 肘筋
  5. 5. 長母指外転筋

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 腕橈骨筋

腕橈骨筋は上腕骨外側顆上稜から起こり橈骨茎状突起に停止するため、前腕を中間位(回内も回外もしていない位置)へ引き戻す方向に働きます。したがって回外位からは回内方向へ、回内位からは回外方向へ作用し、回内・回外の両方に働く筋となります。


【各選択肢の解説】

1. 上腕二頭筋
❌ 回外のみに働く。橈骨粗面に停止し、肘屈曲位で最も強力な回外筋となる。回内作用はない。
2. 上腕筋
❌ どちらにも働かない。尺骨粗面に停止する純粋な肘関節屈筋で、前腕回旋には関与しない。
3. 腕橈骨筋
✅ 回内・回外の両方に働く。前腕を中間位へ導く作用があり、回外位からは回内、回内位からは回外に働く。肘屈曲の主要筋のひとつでもある。
4. 肘筋
❌ どちらにも働かない。上腕三頭筋を補助する肘関節伸展筋である。
5. 長母指外転筋
❌ どちらにも働かない。母指の外転・伸展に働く筋で、前腕の回旋筋ではない。

【試験対策ポイント】

前腕の回旋筋は、回内筋=円回内筋・方形回内筋(補助に橈側手根屈筋)、回外筋=回外筋・上腕二頭筋。回外の最大筋力は回内の約1.5倍強く、ねじやドアノブが右回し(右手の回外)で締まる設計なのはこのため。腕橈骨筋は「屈筋なのに橈骨神経支配」「回内にも回外にも働く」という二重の例外で頻出。ROM測定では前腕回内・回外とも基本軸は上腕骨、移動軸は手指を伸展した手掌面で、参考可動域はともに90°。肘屈曲90°の肢位で測定し、肩の代償を防ぐことが実技上のポイントになる。

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