第49回 理学療法士国家試験 午前 第38問
運動学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第38問(運動学)の正答は 1・3 です。関節運動は、外から観察できる骨の動き(骨運動=屈曲・伸展・外転など)と、関節面どうしの間で起こり自動運動では単独に行えない動き(副運動=関節包内運動)に分けられます。
問題
関節運動時に関節包内で生じる副運動はどれか。2つ選べ。
- 1. 滑り ✓
- 2. 外転
- 3. 軸回旋 ✓
- 4. らせん運動
- 5. 振り子運動
正答:1・3番
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解説
■ 正答:1・3番 — 滑り/軸回旋
関節運動は、外から観察できる骨の動き(骨運動=屈曲・伸展・外転など)と、関節面どうしの間で起こり自動運動では単独に行えない動き(副運動=関節包内運動)に分けられます。副運動の基本は転がり(roll)・滑り(glide/slide)・軸回旋(spin)の3つで、関節モビライゼーションはこの副運動を他動的に引き出す手技です。
【各選択肢の解説】
1. 滑り
✅ 正しい。関節面の一点が相手の関節面上を移動していく動きで、代表的な関節包内運動(副運動)です。
✅ 正しい。関節面の一点が相手の関節面上を移動していく動きで、代表的な関節包内運動(副運動)です。
2. 外転
❌ 誤り。外転は運動面と運動軸で規定される骨運動(生理的運動)であり、自動運動で随意的に行えます。副運動ではありません。
❌ 誤り。外転は運動面と運動軸で規定される骨運動(生理的運動)であり、自動運動で随意的に行えます。副運動ではありません。
3. 軸回旋
✅ 正しい。関節面が長軸を中心に回る動き(spin)で、橈骨頭と上腕骨小頭の間などでみられる副運動です。
✅ 正しい。関節面が長軸を中心に回る動き(spin)で、橈骨頭と上腕骨小頭の間などでみられる副運動です。
4. らせん運動
❌ 誤り。らせん(螺旋)運動は関節形状や運動経路の分類として用いられる用語で、関節包内で生じる副運動の分類には含まれません。
❌ 誤り。らせん(螺旋)運動は関節形状や運動経路の分類として用いられる用語で、関節包内で生じる副運動の分類には含まれません。
5. 振り子運動
❌ 誤り。振り子運動はCodman体操(肩関節の自動介助運動)に代表される運動の実施方法であり、関節包内運動ではありません。
❌ 誤り。振り子運動はCodman体操(肩関節の自動介助運動)に代表される運動の実施方法であり、関節包内運動ではありません。
【試験対策ポイント】
副運動(関節包内運動)の3要素は必ず覚えます。
| 副運動 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 転がり(roll) | 一方の関節面の複数点が相手の複数点に順次接触 | 大腿骨顆部が脛骨上を転がる |
| 滑り(glide) | 一方の関節面の一点が相手の複数点を移動 | 関節モビライゼーションの主対象 |
| 軸回旋(spin) | 関節面が長軸周りに回転 | 橈骨頭の回内外 |
凹凸の法則(convex-concave rule)もセットで頻出です。凸面が動く場合は骨運動と反対方向に滑り、凹面が動く場合は骨運動と同じ方向に滑ります(例:肩関節外転では凸の骨頭が下方へ滑る)。関節モビライゼーションのグレードや、可動域制限の原因が関節包性か筋性かを判断する際の基礎知識になります。
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